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しんがり 山一證券 最後の12人

しんがり 山一證券 最後の12人

しんがり 山一證券 最後の12人

作家
清武英利
出版社
講談社
発売日
2013-11-14
ISBN
9784062186445
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しんがり 山一證券 最後の12人 / 感想・レビュー

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Kawai Hideki

泣いた。巨額の簿外債務によって自主廃業に追い込まれた山一証券で、会社の清算と簿外債務の原因究明のため、最後まで誠実に職務を全うした12人のしんがりを追う。推理小説のように徐々に明らかになる簿外債務のカラクリが興味深い。簿外債務隠しに関係した会社を洗い、その秘密を守る孤独な管理者、それを命じた責任者と最初の原因、それを正そうとして会社を追われた役員の存在を明らかにする。自らも損害賠償訴訟の対象となるリスクを顧みずに事実を明らかにする姿勢と、会社が無くなってもお互いに助け合うしんがり同士の固い結束に感動。

2015/03/16

藤井寛子

な、なんとノンフィクション。こんな世界があるとは!愛社精神とかたてまえだけのものかと思ってた。

2015/11/19

おいしゃん

なんと熱い本だろうか!日本の全サラリーマンにオススメしたい一冊だ。倒産した山一證券で、倒産後も一身に世間の批判や抵抗を受けつつ、不正解明と清算業務にあたった12人の物語。損な役回りを進んで引き受け、世話になった会社の最期まで見届けようとする姿は、同じ会社員として心底グッときた。「事実は小説より奇なり」というが、まさに本書は、事実と小説のいいとこ取りの一冊と言えるだろう。

2015/06/12

佳音

智に働けば角が立ち、意地を通せば窮屈なのは、会社勤め、宮仕えでは当然のこと。しかし、良心にかられ声をあげざるを得ない不器用な者達が、たいていしんがりを務めて、非を糾弾し会社をあらかた掃除して去るのだ。その代表例が山一証券業務監査本部の活躍か。この人々の功績は単に自社の清算に留まらぬ。コンプライアンスの重要性を企業に根付かせるきっかけとなったと言われている。利己的、損得勘定を考えれば、損な役回りだ。誰かがやらなければと立ち上がった者を必ず見ている人がいてくれる土壌が日本にあった事にホッとさせられる。

2015/09/21

Yunemo

何と表現したらいいのでしょう。本作品の切り口だけで、どうこう言えないことに気付きました。いろいろな見方があることを理解しながらも、それでも気持ちに深く残ります、「しんがり」の意味が。組織が健全であることが市場で生き残る道、至極真っ当なことなのに、何故なんでしょう。自身がどちらかの立場に立たされたなら、易きに流されてしまう、この弱さを意識してしまいます。最後まで意志を貫き通すこのメンバーに敬意以外に言葉が見つかりません。ただ著者の何らかの思惑が透けているように思われるのは、自身の思い違いだとは思うのですが。

2013/12/28

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