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アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 (文春文庫 き 49-1)

アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 (文春文庫 き 49-1)

アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 (文春文庫 き 49-1)

作家
清武英利
出版社
文藝春秋
発売日
2024-04-09
ISBN
9784167922009
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「アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 (文春文庫 き 49-1)」のおすすめレビュー

娘を救うため、人工心臓の開発に挑んだ家族のノンフィクション『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』 大泉洋、菅野美穂、福本莉子で「ディア・ファミリー」として映画化

『アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録』(文藝春秋)

 人間の成人の安静時の心拍数は1分間に60~100回程度(平均は60~70回)だという。仮に1分間の心拍数を60回とすると、1時間で3,600回、1日で86,400回、1年間で31,536,000回となる。なお体を動かしたり興奮状態になったりすると心拍数は上がるため、実際はこれ以上の回数となるのだ。また心臓は寝ている間も鼓動し、命が尽きる時まで休みなく全身に血液を送り出し続ける。しかしこの握りこぶしほどの大きさで、重さ平均200~300グラムの心臓にひとたび問題が生じれば、人間はたちまち命の危険にさらされてしまう。

『アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録』(文春文庫)は、先天的な心臓疾患を抱えた娘を救おうと、人工心臓の開発に挑んだ家族を追ったノンフィクションである。家族の物語の始まりは昭和40年代、一家は日本庭園が有名な名古屋の徳川園近くでビニール樹脂を加工して、ホースやビニールロープ、ビニール製縄跳びなどを作っている町工場を営んでいる。夫妻は三姉妹に恵まれるが、次女・…

2024/4/9

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アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 (文春文庫 き 49-1) / 感想・レビュー

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エピファネイア

最近仕事で先天性心疾患のことを少し学んでいる。そんな時出会った本。重度の心臓疾患の我が子を助けるために人工心臓の開発に本気で取り組んだ両親の実話。両親はプラスチックを成形する会社を営んでいたが医療業界とは全く無縁。成形技術だけを頼りに娘を助けるとの一心で無謀とも思える人工心臓開発に挑む。努力と執念に頭が下がる。今は出生後すぐに手術ができるが、当時は9歳になるまで正確な診断すらできなかったらしい。人工心臓こそ実現しなかったが彼らが開発したバルーンカテーテルは現在多くの心臓病の子供たちを救っていることだろう。

2024/04/14

うえだ

事実を書くのは、書き手がどこまで書くかにかかってる。大泉洋の泣きの演技と違う。アトムのー、タイトルが全て。

2024/04/25

ドアラ

大泉洋主演映画が公開予定。私の地元名古屋、しかもご近所が舞台ということで手に取った一冊。町工場の社長が、自分の次女の心臓の難病の立ち向かって人工心臓の開発に取り組むノンフィクション。目標に向かって、あきらめず挑戦する父親の姿、父親や次女を支える妻や姉妹の家族愛。挑戦の中での偶然の出会い。感動場面の多い素敵なストーリー。映画も観てみたいと思わせる一冊。

2024/04/16

のっぷ

人生は理不尽に満ちている。青く見える他人の芝を羨んでばかりではなく、自分の芝をせっせとメンテし、慈しむことが大事だよねぇ。

2024/04/24

古山 雅一

家族の愛ですなあ。すごい!

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