三谷幸喜 創作を語る
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三谷幸喜 創作を語る / 感想・レビュー
ロビン
子どものころから三谷幸喜脚本作品のファンであるが、結構中途半端なファンで、著作も少ししか読んでいなかったため、反省(?)と息抜きを兼ねて読んでみた。主宰した「東京サンシャインボーイズ」の下積み時代の苦労、「死ぬほど好き」という刑事コロンボへの深すぎる愛(エピソードは全話頭に入っているそう)、小さい頃に見た映画やドラマを自分なりに再現する作業が創作と結びついているという話、無駄な役やせりふは一切書かないというこだわり、演じる役者さんのため、どんな小さな役にも見せ場を作る優しさ・・やはり、三谷幸喜はいいなあ。
2023/06/30
百鉄
三谷幸喜という人は、良くも悪くも舞台出身者なんだと再認識。場所の限定。無意味なチョイ役を作らない。脚本をまず役者目線で読み、登場場面の数を確認する。「古畑任三郎」でのスポットライト演出。この辺りの原点は舞台にあったのだ!! 他にも、三谷幸喜の負けず嫌いがよく伝わってきた。「○○は僕の方が先」「○○は僕にさせて欲しい」等ここまで売れていても、悔しい想いをするのか!? 作品作りのモチベーションの1つとして、自分が昔好きだった作品の再構築が述べられている。出来れば、影響を受けた作品についてもっと知りたかった
2014/01/17
yuhwen
三谷幸喜の作品は好きだけど素人は裏話を知らず素直に作品を楽しんだ方がいいかも。緻密に計算して作品を作っておられる⭐⭐⭐ 弟へ
2017/04/08
hamham
バラエティ番組で彼が寸劇を監督した際「台本に書いてないのに勝手に立たないで」「僕が指示してないのにまばたきしないで」と役者の一挙手一投足に指示を出していた。バラエティ向けに大げさにやったのだろうが、彼の原点が兵隊人形によるコマ送り映画となれば舞台を完全に管理したい欲求が強いのに納得した。サザエさんの脚本『タラちゃん成長期』はプロテイン増強でムキムキになったタラちゃんがオリンピックに出る(夢オチ)という内容でプロデューサーに「きみはサザエさんの心がわかっていない!」と脚本を捨てられたというが当たり前である。
2015/07/08
二分五厘
三谷幸喜の描く世界が好きです。読みながら監督映画を観直した。やはり際立つ群像劇。あれだけたくさんのキャラクターを配しながら、それぞれに性格や人生をしっかり創りあげる手腕。更にこの時この人は、っていう裏側の行動まで一人一人考えているという…観客多分そこまで期待してないですけど、こだわりが凄い。その分、ドラマで自分の知らないところで変更が加えられるのは納得出来ないだろうなぁ。「ひとりで創るのが好きだけどそれで終わらず、他人に観て、笑ってほしい」に同感。「制約があったほうが書きやすい」自分を追い込むなぁ(笑)
2017/10/29
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