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その愛の程度

その愛の程度

その愛の程度

作家
小野寺史宜
出版社
講談社
発売日
2015-06-17
ISBN
9784062195119
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その愛の程度 / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

立て続けに読んでいた小野寺さん作品を少しブランクあっての読了です。あくまで個人的な感覚ですが、本作の雰囲気(文章)は、ちょっと村上春樹さん風かなと。蚊取り器の営業サラリーマン「豊永」は七歳歳上のカフェ店長「成恵」とその連れ子と暮らしています。とある'事件'がきっかけで別々に暮らすコトに。一人暮らしがスタートしてからも、何かと世間が騒がしいコトに。主人公の職場の後輩「小池」君だけは最後まで馴染めなかったなぁ。まさか「みつば郵便局」のあの'エピソード'がここで登場するとはとなる洒落た?演出もあり、驚きました。

2019/05/02

シナモン

図書館本。川で溺れた二人の女の子。主人公豊永が咄嗟に助けたのは娘(血の繋がりはない)ではなく別の子だった。そこから一家の歯車が狂いだす。逆に助けた方の母子とは親密になっていくが…。何でもあっさりと状況を受け入れてしまうのはやはりそこまでの愛の程度故なのか。はたまた縁、タイミングなのか。反面とことん熱い小池君の愛の程度が眩しい。水は澄んでいる。というほどでもないーという書き出し、ウィンウォーンのインターホンの音、流れるような何気ない日常、やっぱり小野寺さんの作品好きだな。

2020/01/09

ゆみねこ

7歳歳上で子連れの成恵と結婚した35歳の初婚・豊永守彦。妻の職場の親睦会で溺れかけた娘を助けに川に飛び込んだが、抱き上げたのは別の女の子・留衣だった。幸せな生活が揺らぎはじめ、思わぬ方向へと流れてゆく。「その愛の程度」、なるほどです。

2019/02/08

えりこんぐ

この状況、うちの父でも普通に間違えそうだ💦 溝が生まれてしまうのは、義理の娘だからこその難しさかな。それにしてもここに出てくる女性陣、守彦を軽く扱いすぎじゃない? 小池くんの品田くるみ話には笑った。幸せになるには、彼ほど鈍感でいた方がいいのかも。

2019/03/14

taiko

河原で、血の繋がらない娘が溺れた。父親として助けに飛び込んだものの、豊永が助けたのは娘ではない方の女の子だった。…初読みの作家さん。男性作家さんの割にはゆるい雰囲気が好みで、主人公の温度の低い心情、流れる雰囲気が好きでした。成恵が、子供は二の次、自分中心な気がして好きになれませんでした。だからといって結衣さんでもないと思うし、このままゆるゆると行く豊永がいいのにと思います。小池くん、いいですね。身内にいたら困るけど(笑)小池くん中心のストーリーを見てみたい気がします。

2017/09/27

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