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うたう (単行本文芸フィクション)

うたう (単行本文芸フィクション)

うたう (単行本文芸フィクション)

作家
小野寺史宜
出版社
祥伝社
発売日
2024-02-07
ISBN
9784396636593
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うたう (単行本文芸フィクション) / 感想・レビュー

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starbro

小野寺 史宜は、新作中心に読んでいる作家です。シリーズ第四弾は、学生バンド青春譚連作短編集でした。古井 絹枝という名前は、キラキラネーム全盛の時代、古色蒼然としているかも知れません。 https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396636593

2024/03/14

いつでも母さん

『カニザノビー』カタカナの魔法(笑)私は「カニザノエー」だ。元バンドメンバーの解散後のそれからを淡々と隣にいるように読んだ。うたわない・古井絹枝がうたう・古井絹枝のラスト。内から熱くなる、まさに涌く感じが好いなぁ。4人それぞれにちょっとづつ大人になったんだね。そして、帯の言葉のナイフでたった一人の肉親・母を傷つけた。いやいや私などいまだに斬ったり刺したり、抉ったりしてるなぁ・・(汗)

2024/03/01

おしゃべりメガネ

ほっこりとさせてくれる名手、小野寺さんのシンプルなタイトルシリーズです。今回は大学時代にバンドで繋がりのあった四人のその後をそれぞれの目線で淡々と綴っています。主人公「絹枝」は母と二人暮らし。幼い頃に母から誘われたコーラスグループの参加を無下に断ってしまい、そのコトをずっと引きずっています。他のメンバーも大学を出て、それぞれの考え方に基づき、何かしら暮らしています。作中に頻繁に出てくる『カニザノビー』は作者さんの過去作品で、また再読したくなりますね。ぶっちゃけ、本作がちょっと薄味気味に感じたのは残念かな。

2024/03/03

itica

まさに「うたう」だ。母は区民センターでコーラスをやっている。多分、唯一の趣味。中学生の娘はやがて大学でバンドを組む。うたう。そこそこ上手い。そんなバンドメンバーの各々の思いと、その後の歩みを描く。劇的なことは何もない。思い当たる人もいるかもしれない普通の人生だ。だけど歌はいいよね。いつからだってひとりだって始められる。歌の方から逃げることはない。

2024/02/27

hirokun

★4 小野寺史宜さんは好きな作家さんの一人。今回の作品は、元バンドメンバーの連作青春短編集。いつも通りの分かり易い文章で気持ちよく読み進めたが、今回は内容的に少し軽い、薄い?様な感じがし、些か残念な読後感だった。自分の青春時代を思わず振り返っていたが、普段は何にも重大な出来事もなく平々凡々とした青春を送ってきたなと思っているが、この作品に刺激を受けたのか、思わず知らず40・50年前の若かりし時代の諸々の事を思い出していた。

2024/03/15

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