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架空通貨 (講談社文庫)

架空通貨 (講談社文庫)

架空通貨 (講談社文庫)

作家
池井戸潤
出版社
講談社
発売日
2003-03-15
ISBN
9784062736794
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架空通貨 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

意味深なタイトルは、そういうことだったのか。池井戸さんは銀行員を辞めた後、本格的作家活動を始めるまでに、経済記事を書いていた過去があるそうで、これはその流れっぽい。でもって、ちょっとハードボイルド。金融の知識が少しでもあると、読み易いかと思います。おそらく「いいお金と悪いお金」について書きたかったんだろうな。作家さんとしての原点のような作品。ある意味勧善懲悪なんだけど、読後感はちと重いです。

2016/05/23

W-G

デビュー二作目らしい。こういうの書いていた事実が今となっては意外。だいぶ硬派なタッチで、舞台設定もいかにもミステリしている。かなりスケールの大きな物語となり、悪くいえば現実味がなく、今ほど筆力的に完成もされていないので、読んでいてふと我に帰って冷静になることもしばしば。数の多い登場人物も、匂わせぶりに出現したまま、活かしきれずに終わった者が数名。そもそも主人公を教師にして、女生徒の頼みで行動を起こす設定自体から、必要なだったか謎。こんな感じで粗も目立つが、新人の頃に読んでいたならば、文句なしだったはず。

2022/12/07

れみ

高校教師の辛島が教え子・麻紀の父親の会社が破綻、2回目の不渡りを阻止しようとするなか、もっと大きく複雑な問題や復讐劇が明らかになる…というお話。お金の動く仕組みや法律のことなどが難しく後味の悪い部分もたくさんあり読むのに苦労したけど、お金って生きていくには無くてはならないものだけど必要以上に踊らされるのは恐ろしいと思ったり、興味深いところもたくさんあった。

2014/06/26

ダイ@2019.11.2~一時休止

教師が生徒の事でそこまで入り込むかなって疑問はあるが、お金について考えさせられて面白かった。

2014/04/23

納間田 圭

中部地方の企業城下町で流通。町を牛耳る田神亜鉛が発行管理する通称”田神札”。大きさは一万円札と同じくらい。茶色がかった上質紙で中央には異様な田神亜鉛ビルの風景画。田神亜鉛の下請けとの決済のみならず町経済の末端まで流通。金というものは常に動き働き続けている。利息を生み価値を維持し仕事を休みなくこなす。価値は秩序を形成する。しかし金には…裏の働きが常にある。裏の働きとは…金を持つ人の心を支配するという働き。案の定…その田神札の発行量が膨張しすぎ、発行元の田神亜鉛が倒産。企業城下町が壊滅的打撃を受けるストーリー

2022/11/06

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