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訣別の森 (講談社文庫)

訣別の森 (講談社文庫)

訣別の森 (講談社文庫)

作家
末浦広海
出版社
講談社
発売日
2011-08-12
ISBN
9784062770453
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訣別の森 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

読友さんのレビューを読んで、読みたくなった乱歩賞受賞作品です。舞台は北海道の東部(北見~羅臼方面)とくれば「道東民としては、読まずにはいられない舞台設定です。そんな自然豊かな道東の魅力を余すことなく伝え、キャラ設定もそれほど複雑ではなく、展開もスムーズに感じたのでストレスなく読み終えました。事件としてはそれほど大きな波が起きる展開ではありませんでしたが、その分じっくり&ゆっくりと読むことができました。道東民の方はよりいっそう楽しめる内容だと思います。‘動物愛護’って、なかなか難しいテーマのようですね。

2014/05/01

レアル

北海道を舞台に、人間が他の生き物の生態系を壊し始めている人害を描く自然保護と、陸自経歴のあるドクターヘリパイロットとその男を一途に愛す女の物語を絡めてサスペンス風に仕上げている。どんな物語も動物が絡むといつも心が締め付けられる。登場人物の心情には少し疑問だが、話が進むにつれ明らかになる真実、そして壮大な自然描写も情景が目に浮かぶよう。そしてエピローク。緊張感のある物語だっただけに、まるで安らぎを与えるかのような終わり方。この終わり方も良い。

2015/11/16

tengen

末浦広海さんの江戸川乱歩賞受賞作。 ドクターヘリパイロットの槇村は、墜落した新聞社のヘリを発見し、乗組員を救出。 なんとパイロットはかつて心を寄せた自衛隊時代の部下一恵であった。 そしてそれをきっかけにかつての関係者を巻き込みながら槇村の周りで事件が相次ぐ。 全ての根は同じなのか?それは果たして何なのか? ☆彡 北の大地と知床の自然を舞台にそれぞれの熱い思いがたぎる。

2015/10/26

papako

初読の作家さん。こちらのサイトの感想が気になって。ドクターヘリのパイロットが墜落事故の救助を行うことから事件始まる。北海道だから起こった事件。主人公視点に、取り巻く人々の視点が挿入され物語はすすむ。それぞれの思惑が入り乱れ、そこまでからむのか!というくらい拗れてしまう。親としての思い、愛ゆえの訣別、自然とは何か?多くのことが語られている。盛り込みすぎだけど、スピード感のある文章で一気に読ませてくれました。

2014/03/12

kirin

第54回江戸川乱歩賞受賞作。物語の舞台は北海道、主人公は元自衛隊員で今はドクターヘリのパイロットをしている。現在と自衛隊員を辞めることになった過去、そして知床の自然保護問題という未来へとつながるサスペンスミステリーでした。文章の荒さは感じますが、道東の広大な空と雄大な大地をヘリやバイクで飛び回り疾走するという情景が浮かんでくるようでした。スピード感溢れる展開で読ませますが、登場人物の誰ひとりにも感情移入できず、少し残念。ラストシーンが印象的でよかったです。

2016/09/09

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