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ユーラシアの双子 上 (講談社文庫)

ユーラシアの双子 上 (講談社文庫)

ユーラシアの双子 上 (講談社文庫)

作家
大崎善生
出版社
講談社
発売日
2013-07-12
ISBN
9784062775779
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ユーラシアの双子 上 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

ユーラシア大陸をシベリア鉄道で踏破し、最果てのポルトガルまでを鉄路で目指すロードノベル。東京駅を出発し、伏木港からロシア船ルーシ号でウラジオストックへと、なかなか芸が細かい。そこからはいよいよ鉄道の旅なのだが、これを現在時の主軸とし、そこに主人公石井の過去の時制が配され、しだいにその全体像が明らかになってくるといった手法。現在時の描写にリアリティがあるために、読者も石井の視点から情景を眺めることになるし、ひいてはしだいに石井への共感性を持つだろう。シベリア鉄道にロマンを感じる読者にはとりわけ。

2019/05/11

takaichiro

ユーラシア大陸横断の旅を背景に、ある男の懺悔と自殺で亡くした娘とそっくりな女性の死を阻止する物語。旅の風景や食事のシーンはリアリティに溢れ、車窓に溢れる美しさが目に浮かび、美味しい匂いまで漂ってくる^_^旅行記としても十分な完成度。そこに都会的でミステリアスなストーリーを織り込み旅は進んでいく^_^どこかもたつく構成なのにスピーディな展開!とても優れた作品^_^後半が残っているのにとても充実した気持ちにさせられ、まだ旅を続けさせてもらえる贅沢に心が震えます!旅の終わりに心に映るものは何だろう。楽しみ^_^

2019/07/31

dr2006

リタイアした主人公の石井がユーラシア大陸を鉄路で横断する旅物語。一人旅同士、同室となった前沢が同じルートと知りつるむことになった。二人は始発のウラジオストックで石井の自死した娘の香織と瓜二つの女性が、同じルートを先行して旅をしていることを知る。酷く塞ぎ込んでいたという彼女に娘への哀惜を重ね合わせ、彼女を追い救うことが旅の目的となった。地球の1/4周という超大な距離、荒野をひた走るシベリア鉄道とロシアの風土に相応しストーリーはゆっくり進む。旅半ばの上巻だけではロシアへの失望で終わってしまうので、下巻を読む。

2018/11/17

きのぴ

会社を早期退職し、シベリア鉄道での大陸横断の旅に出た石井。亡き娘に瓜二つの若い女性・エリカの自殺を食い止めるという目的もさることながら、上巻はシベリア鉄道旅行記として楽しんだ。ロシアは行ったことがないけれど、こんなに酷いのだろうか(笑)お客様への対応も悪い・食べ物もまずいって最悪じゃないか(笑)他の国の様子を読むのも楽しみ。

2018/12/22

nori

This looks like training novel for a student or personal travel journal with sentimental issues for accent. Lets see in the final volume.

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