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釣師・釣場 (講談社文芸文庫)

釣師・釣場 (講談社文芸文庫)

釣師・釣場 (講談社文芸文庫)

作家
井伏鱒二
出版社
講談社
発売日
2013-10-11
ISBN
9784062902083
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釣師・釣場 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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壮の字

釣客伝その8として。鱒二さんが竿を振り、かつ現地の釣師たちと語らう釣人版『街道をゆく』。これこれ!コレ探していた「庄内竿」。まだ釣りを始めたわけでもないので、技術的な部分は理解できないところがある。が、そこも情熱でフォロー。実地研修をくり返しながらこれから何度も読み返すことになりそうな作品である。私事であるが、なんと嫁の義父さんが二間半の述べ竿(本人はかなり高級と言っていたが...)を持っていることが判明。狙うは名竿「イサム号」、釣場は嫁の実家、餌は親孝行、撒餌(まきえ)には孫をパラパラと...

2016/11/04

touch.0324

名前からして釣り好きと分かる文士井伏による釣り本の古典的名著。三崎から淡路島まで、土地の釣り人や釣り場を井伏自身が尋ね歩く。端整な筆致ながら、釣りへの愛がこれでもかと伝わる。仕掛や用語は専門的で、随筆というより趣味本に近い。バスや鱚しか釣り経験のない僕は少々苦戦を強いられたが、戦後日本の里山の空気に思いを馳せたり、東京湾に糸を垂れる釣り人に自分を重ねて愉しんだりと十分に味わうことができた。それにしても、この本を読んでいるときほど「今何読んでるの?」と訊いて欲しかったことはない。所有欲が満ちる渋すぎる逸品。

2014/11/18

たびねこ

アユ釣り、ヤマメ釣り、マス釣り、寒鮒釣り…などなど、釣り名人、老釣り師から極意を聞き出し、井伏鱒二自身の経験もかぶせて、釣り三昧の日々を綴る随筆集。夢枕獏に言わせると、文人による釣り本の古典的名著だそうだ。深山幽谷での人と魚のひそやかな駆け引きが楽しい。「淡路島」の章に出てくる鯛釣り名人の秘伝など、しびれちゃうカッコ良さだ。

2014/10/13

暁人

釣り好きとして知られる作家、井伏鱒二による昭和三〇年代を舞台とした釣りエッセイ。▼各地の川や海に出かけてはそこで釣り糸を垂れ、釣れても釣れなくても淡々と釣りの奥深さ、そして魅力を語る。また、現地の名人から手ほどきを受けるのだが、半世紀前の釣りでは経験や勘の占める割合が非常に高く、そんな彼らはまるで武道の達人の様相を呈する。▼釣り愛好家のことを「釣天狗」という言い方が古風で、妙に気に入った。

2015/02/14

たかさん

三浦、外房、水郷、尾道、甲州、阿佐ヶ谷、最上川、庄内竿、長良川、奥日光、笠置・吉野、淡路島の年期の入っている釣師からの聞書、紀行文で深奥のところは触れてないと思うと書かれてあったが、どうして風物、地元の人との交流、仕掛けや釣り餌などが目の前に思い描かれます。福田蘭童、井伏鱒二、開高健と伝えられたという秘儀、秘伝が気になるところです。人と魚、旧約聖書にも新約聖書の十二使徒にも出てくるように古いつきあいです。

2016/04/20

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