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虚人の星 (講談社文庫)

虚人の星 (講談社文庫)

虚人の星 (講談社文庫)

作家
島田雅彦
出版社
講談社
発売日
2017-12-15
ISBN
9784062938419
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長い期間での外出自粛が求められて、お家で過ごす時間が増えた人も多いのではないでしょうか。こんなときこそ、読書をして人生を豊かに広げましょう。月平均300冊読む佐藤優氏が一生ものの読書法を伝授。これまでの書評をまとめた1冊から厳選してご紹介します。

『本は3冊同時に読みなさい』(佐藤優/マガジンハウス)

虚人の星 島田雅彦 講談社  優れた小説は、複数の読み解きが可能になる。本書は、ユーモア小説、パロディ小説、スパイ小説、政治小説などとして読むことができる。私はこの作品を、誰もが持つ複合アイデンティティーを描いた小説として読んだ。  人間は社会の中で、さまざまな役割を果たさなくてはならない。例えば、ここに55歳の日本人の男がいるとする。この男は、会社では営業部長、家では夫であり、父、所属している宗教団体では支部長などさまざまな役割を果たしている。役割によって行動が異なる。宗教団体では、いつもニコニコしている人格者であるにもかかわらず、家庭では父権主義的な暴君で、会社では上司にはおもねるが、部下からは成果を徹底的に搾取する上しか見ていない「ヒラメ型人間」…

2021/2/11

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虚人の星 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ちくわ

国家という虚人を、政治家というこれまた虚人が動かしています。政治の複雑怪奇さを、多重人格というメタファーを使って鋭く表現していますね。対中国、対米の国際情勢の勉強にもなりました。島田雅彦は10年ぶりぐらいでしたが、やっぱり面白いです。(☆4)

2022/12/08

かんがく

スパイの青年と世襲総理大臣が主人公。米中に挟まれた日本がどういった道を進むのかという大きなストーリーだが、全体的に軽くてチープさを感じてしまった。筆者と同世代の読者は喜びそう。

2020/12/28

Mao

現実の結末もこうなってくれたら良いのだけど

2019/08/05

YH

日本自体が抑圧され、精神が引き裂かれているという事は大分以前から、心理学の岸田秀先生も主張されており、それが物語になったのが本編かしらと思った。

2018/11/14

sunadokei5310

どうすれば好みの小説をぱっと手にできるだろうかと思いながら読んだ。読むしかない。

2019/01/22

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