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さくらん (KCデラックス イブニング)

さくらん (KCデラックス イブニング)

さくらん (KCデラックス イブニング)

作家
安野モヨコ
出版社
講談社
発売日
2003-11-05
ISBN
9784063348293
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さくらん (KCデラックス イブニング) / 感想・レビュー

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明智紫苑

安野モヨコ氏の漫画は、他にも未完作がいくつかあるようだが、ひょっとして、永井豪氏や本宮ひろ志氏のような自分自身の気まぐれのせいじゃないよね!? 漫画って案外、読者からの不人気以外にも打ち切りの理由があるらしいし、他にもやむを得ない事情があるのだろう(岡崎京子氏の『ヘルタースケルター』のような本当にやむを得ない事情もあるし…何しろ、あちらは事実上引退だし)。この巻で第一部完結だけど、第二部が描かれる可能性は多分低いだろう(確かあの『スラムダンク』も第一部完結という体裁だったような記憶があるが)。

2021/05/18

blackstone

たぶん、これを読んだから、その後『あおのたつき』や『青楼オペラ』を読もうと思ったんだろうな。男の極楽、女の地獄。ここは遊郭・江戸吉原。江戸吉原は男と女、女と女がだまし合う色の街。江戸吉原の「玉菊屋」に売られてきた、ふてぶてしくて意地っ張りだけどちょっと健気な少女。彼女が他の遊女たちの生き様や悲劇的な最期を目の当たりにしながら位の高い遊女である花魁へと成長していく。のちに伝説の花魁となる「きよ葉」の型破りな生き方を描く、破天荒花魁ストーリー!…だったはずなのだが残念ながら未完。いつか完結するのか!?

トラシショウ。

吉原の遊郭で昼夜金二分の座敷持ちとして廓のNo.3に君臨する売れっ妓・きよ葉。その幼少期から遊郭で過ごす少女時代を経て、やがて一人前の花魁となるまでを彼女の回想と言う形で描く、遊郭、風俗の点描作品。好き嫌いの分かれる作者の絵柄の中でも特に好みの分かれそうな、平たく言うと苦手な方だし、ヒロイン・きよ葉の造形も正直あまり感情移入とかも難しい造りなんだけど、気がつけば夢中で読み終えていた。体調不良に伴い未完との事だけど、要所要所のモヨコ流現代語訳な解釈を含め全1巻できっちりとまとまっている(以下コメ欄に余談)。

2017/10/28

つーこ

華麗に着飾る分だけ、心の寂しさも人一倍なのでしょうね。だからこその「色がなければ生きてはいけぬ」というセリフ。結構私はグッときました。切なさもあの余韻を残す終わり方も。

2011/05/17

りすちゃん

初、安野モヨコ漫画。この絵はなんだ?!?美しすぎる…カラーも入っていて余計に漫画ってこんな感じだっけ…?あれ?となります。綺麗すぎてびっくりしました。お話しは、生意気な隙あらば足抜けしたい主人公がまんまと、というのか運命なのか花魁になり、好きな人が出来たり同じ女郎やお客と一悶着二悶着しながら花魁として生きるという内容なのですが、主人公の気の強さがぶっとんでて最高に良い!本当は可愛いし弱いけれど、でもめちゃくちゃ強い女。根性。芯。そんな部分に同じ女として奮い立たされます。漫画に馴染みない私でも読みやすさ◎

2023/04/11

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