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掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集

掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集

掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集

作家
ルシア・ベルリン
岸本佐知子
出版社
講談社
発売日
2019-07-10
ISBN
9784065119297
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『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』 ルシア・ベルリン:著 岸本佐知子:訳

装丁:クラフト・エヴィング商會(吉田浩美、吉田篤弘) カバー写真:Buddy Berlin 編集:須田美音、堀沢加奈 講談社 2200円(税別)

ルシア・ベルリンを知ったきっかけは、作家リディア・デイヴィスが絶賛している文章を読んだことでした。彼女がこんなに褒めるとは、と驚いて読んでみたら、76本の短編どれも傑作で、アルバムでいうところ捨て曲なしという感じだったんです。 ぜひ訳したいと思ったのですが、まだ日本で知っているのは私くらいだろうし、老後の楽しみに……なんて思っていたら、数年前にアメリカで彼女の作品集がベストセラーになって。向こうでも無名ではあったけど一部の作家には絶大に支持されていて、何人かの作家たちの尽力で再出版され、再発見されたんですね。もう悠長なことを言っている場合じゃないと思い、翻訳に取りかかりました。 翻訳において意識したのは彼女の特徴ある「声」を再現することです。投げ出すようなパキパキした文章で……武田百合子さんとどこか似ているかも。教養…

2019/11/30

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掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

seacalf

人生そこそこ長く生きていると、どこかで出くわすものだ、壮絶な半生を経験しながらもカラッとした笑顔で笑いかけてくれるタフで美しい女性が。このルシア・ベルリンのように。内容は結構悲惨なものもちらほらあるのに多くの読者を惹き付けてやまないのは、どこか文章にオースターやミルハウザーのような魔力的な力を秘めているからか。日常の些末な事を洗い流して、彼女の語る話にはどっぷり浸らせてくれる何かがある。お上品に生きてきただけでは計り知れない物語を、数奇な生涯を送った彼女のきらめきとタフな体験を、あなたもとくとご覧あれ。

2019/12/21

やいっち

一気に読めた。少しは小説も読んできたが、こういった作風の小説は初めて。身体的な障害やら親の都合での頻繁な転居、看護婦の体験を始め数多くの仕事、人との関りの輻輳ぶり。いろいろ彼女の作風を形成した背景は数え上げられるだろうが、説明はしきれないだろう。彼女自身が作り上げた世界。常に具体的現実と接触していて、どんな細かな瑣事も想像の翼の発端となる。想像は飛ぶのだが、彼女なりに経験したリアルからは食み出さない。小説の何処で切り取っても血の出るようなリアル感がひしひしと伝わる。読書体験として残るのは間違いない。

2019/11/29

fwhd8325

この表紙を見て、とにかく、この作品を読んでみたい欲求が生まれました。中には1,2ページの短編を含む短編集ですが、どの作品も強く印象を残します。よく日常を切り取るという表現がありますが、この作品は、著者ルシア・ベルリンの人生の中から生まれたもののようです。著者の名前は初めて聞きました、そして、すでに亡くなられていることも知りました。年齢を経て、作品が変化していくのを見てみたかったと思います。岸本さんの翻訳はとても読みやすく、作品に集中することができました。

2019/08/18

ケイ

どの短編も、小さな汚れの目立つ窓から差し込む光の中、泡いっぱいの古いバスタブで、ぼんやりしながら頭に浮かんだ言葉から紡いでいった...、そんな印象を受けた。ルシア!と名前を呼ぶと、少し悲しく微笑んでこちらを向く彼女が途中から見えてきた。最初の数篇を読んで感じた違和感。だが、それぞれの短編を閉じる言葉の並びの美しさに次第に囚われていく。そして、彼女のネジのズレた感じの理由がわかってきた時、抱きしめたくなった。サリーの事で怒ったのは叔父ではなくて彼女の自責の念、祖父の歯は彼女が与えたかった罰のように思える。

2019/10/22

みどり虫

彼女は生きた。少し寂しくも強くしなやかに。受け入れ、時には流して、いつでもちゃんと彼女自身のやり方で。そしてそれをユーモアすら交え綴ることも出来た。最後のたった一文で、綺麗に背を向けたりなんかもして。その顔はきっと「してやったり」の表情だったはず。笑い話にできないことは語らないひとだから。なんてステキなの、ルシア・ベルリン。あなたとあなたの書く話が大好き。読み終わりたくなかった。元々好きな岸本佐知子の訳、吉田篤弘の装幀。これは図書館で借りたけど購入して手元におきたい。…が、高価な本なのだね…( ᐪᐤᐪ )

2019/12/07

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