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シンドローム(上)

シンドローム(上)

シンドローム(上)

作家
真山仁
出版社
講談社
発売日
2018-08-03
ISBN
9784065127063
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シンドローム(上) / 感想・レビュー

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W-G

5年ぶりの新作。現実と同程度のスピードで物語内の時間も進んでいるので、鷲津もリンも、いい年齢になっている。だからあまりイチャイチャしない。上巻は企業買収の側面があまり動かず、震災発生前後の各方面の動向に多くの頁が割かれており、それだけでもかなり面白い。さすが『ベイジン』著者。政府/首都電サイドの狂騒は、リアルで当時を知らないと、少し戯画的に感じるかもしれないが、そこに「もしかしたら…」という肌寒さを感じさせてしまうのは、このシリーズの強み。過去作のキャラも多く登場するオールスター状態で、下巻が楽しみ。

2018/08/23

starbro

真山 仁は、新作中心に読んでいる作家です。3年ぶりのハゲタカシリーズ、今回は壮大なスケール、ハゲタカ×3.11×東●電力でした。3.11から7年経過しているので、安心して上巻一気読み、続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。

2018/09/19

Yunemo

状況設定は3.11と電力、これを踏まえてのリアルな巨大買収への道筋、役者も出そろいました。著者独自の3.11論と企業買収を融合させた作品、著者にしか描けない世界。上巻で表現されるリアルな実態、これはこれで3.11の著者3作品目という考え方もできる詳細さ。電力会社と政府との迷走の様子が改めて思い出されます。その果てに何があるのかは下巻の楽しみとなりますが、ちょっと食傷気味だったハゲタカシリーズが新鮮な感覚でよみがえった感。どの人物にどの様な役割を担わせて展開するのか、本来のハゲタカの動きに期待感が募ります。

2018/09/09

クリママ

ハゲタカシリーズ第5弾。原発を見据え、日本の電力会社、日本電力の買収を試みるが電力界の大物に阻まれ撤退。次に首都電力会社に狙いを定めた矢先に東北の大地震。津波により原発事故が発生。以前、事故のノンフィクションを読んだが、それを集約したような描写に、官邸の様子も加え、読み応えがある。が、まだ鷲津の戦略が見えない。下巻に期待。

2021/01/20

おさむ

新幹線の車内で、ハゲタカ新作(といっても昨年の発刊だが)を一気読み。今回は3.11の原発事故をモチーフに、鷲津が首都電力(モデルは東京電力)を狙う。いつものファンドのメンバー達や過去のシリーズの登場人物達もそろい踏みで、ファンには堪らない。ある意味、原発事故に限っては2011年に起きた現実の方が凄すぎたので、果たして小説でどこまで面白く出来るのか、不安だったが、さすが真山仁。スピード感で読ませてくれます。ノンフィクションか、フィクションか。どちらが勝つかは下巻を読んでから判断します。

2019/12/01

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