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さすらい猫ノアの伝説 (講談社文庫)

さすらい猫ノアの伝説 (講談社文庫)

さすらい猫ノアの伝説 (講談社文庫)

作家
重松清
出版社
講談社
発売日
2019-08-09
ISBN
9784065152423
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さすらい猫ノアの伝説 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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mae.dat

児童文学だったんだ。なんの先入観も無く選んで、積読コーナーに置いていたら、坊主が「この本知ってる」と。ほぇーマジか。学校の図書室にあるそうな。もう少し後で読む積りでしたが、繰り上がりで読む事になりました。成る程、小学校を渡り歩き、何でも知っていて、子供達の道標となる猫ちゃんなんですね。女の子達の心理的な小競り合いとか、男の子の迂闊な発言とか。リアルにありそう。ってか、実際に……ありましたな。小学生も色々葛藤している。そして最後は、少し心がじんわりする様な。子供達の目線で読むとまたちがう感じ方がしそうです。

2021/10/20

ぶち

子供も大人もいつしか大切なことを忘れてしまいます。さすらい猫のノアがある日、小学校のクラスにやってきます、手紙を唐草模様の風呂敷に包んで。その手紙には、"ノアは、忘れてしまった大切なことを思い出させてくれます。"とあります。そうこれは、小学生たちが忘れてしまった大切なことを取り戻していく物語なのです。猫のノアはあくまでも脇役、物語の中心は子供たち。自分たちで考え、行動し、変わっていくのです。大切なことに気づきながら。悲しいとき、苦しい時、困った時、何かできることがあるはずと、この本に教わった気がします。

2020/02/29

ポップノア@背番号16

クラスの皆が忘れている大切なものを思い出させてくれるという黒猫のノア。神出鬼没ですが、人の言葉や気持ちが解っているかのような振る舞い&可愛さです。2話収録で、どちらも小学生時代に経験した懐かしさ、心地好い余韻に包まれました。特に転校生の話は切ないんだけどほっこり。当時は気付けなかった転校生の辛さを知り、「幼馴染みにはなれないけど親友なら途中からでも間に合う」という一文に感涙。重松先生は何故こんなにも子供の気持ちが解るのでしょうか? 児童書をまとめた小説らしいですが侮る事なかれ、荒んだ心に響く良作でした。

2019/10/06

ポチ

勇気、信頼、友情、他にも忘れていた大切な事がありそう。児童書だけれど心がほっこりする作品。

2020/01/17

よんよん

やっぱり重松さんは子どもの描写がうまいね。大人になり始める、微妙に揺れ動き、自分でもよくわからない感情や子どもらしく潔癖なところとか。クロネコノアが忘れた大切なことを教えてくれるお話。でも、やっぱり自分で見つけて掴まなけりゃいけないとも教えてくれる。読みやすいけど深い。

2022/11/27

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