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「カッコいい」とは何か (講談社現代新書)

「カッコいい」とは何か (講談社現代新書)

「カッコいい」とは何か (講談社現代新書)

作家
平野啓一郎
出版社
講談社
発売日
2019-07-17
ISBN
9784065170489
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「「カッコいい」とは何か (講談社現代新書)」のおすすめレビュー

ナチスの制服を「カッコいい」と言えない理由は? 「カッコいい」をめぐる“格好だけではない”深い話

『「カッコいい」とは何か(講談社現代新書)』(平野啓一郎/講談社)

 近年、若者世代が使う「ヤバい」の猛攻により、やや弱体化しつつあるものの、やはり全世代が無意識的に使うワードが、「カッコいい」だ。

 誰もが気づいているだろうが、「カッコいい」は非常に奥深い。なぜなら、通りすがりの人のファッションやルックスを評した、刹那的で一過性の「カッコいい」もあれば、「よし、俺も彼のように生きよう」など、誰かの人生の大転換となるような、持続性があり恒久的とさえ思える「カッコいい」もあるからだ。

 さて、いったい「カッコいい」とは何なのか? その問いをそのままタイトルにして探求を深めるのが平野啓一郎氏の『「カッコいい」とは何か(講談社現代新書)』(講談社)だ。

 新書ながらも480ページのボリューム満点の本書では、カッコいいの正体をめぐり、古今東西のさまざまなカルチャー(音楽、アート、ファッション、ダンディズムなど)の歴史、さらに言語・文学・哲学史、政治・経済史、宗教・戦争史などがひもとかれていく。

■ナチスの制服を「カッコいい」と言っていいのか?

 こう紹介するとやや…

2019/8/18

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「カッコいい」とは何か (講談社現代新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

新右衛門

自分を絶えず突き動かしている「カッコいい」への憧れは何なのか。タイトルを見て即、レジに持って行った■エリートや識者に審美がゆだねられる世界と違い、カッコいいは感覚に働きかけてくる。著者は「しびれる」と表現するが、その感じの普遍性と絶対性ゆえに、人々はこれを猛烈に支持するのだ■ハッとさせられる指摘の数々。漠然とした心の領域に言葉や論理が入り込み、整えられていく。「『カッコいい』について考えることは、いかに生きるべきかを考えること」。こういう文章を書ける人に、自分は「しびれて」いるのだと改めて感じた。

2019/11/24

とよぽん

平野啓一郎さんが10年来書きたいと思っていた「カッコいい」についての考察で、氏の博識のほどが窺える大部な新書。言葉としての「カッコいい」の源をたどって、1960年代頃から使われ始めたと、意外に浅い歴史。三島由紀夫が前半よく登場した。私が最も興味深く読んだのは最終章。「カッコいい」は、共感によって他者と結び付ける力をもつ一方、逆に分断や差別、序列を引き起こしたり、生き方をコントロールされたりする危険も孕んでいる。今後「カッコいい」という価値観がどのように変遷していくか、見届けたいものだ。

2019/10/03

みこ

450頁超という見た通りのボリュームで「カッコいい」について語り尽くす。私は著者と同世代なので文化や世相に対する価値観が共有出来て非常に読みやすかった。著者の知識もさることながら引用や参考資料も半端なく著者曰く「書きたかった」という思いがヒシヒシと伝わる。見た目だけじゃなく中身も大事だよというのはまあ予想通りの落としどころではあるが、カッコいい=シビれるという点は慧眼である。ところで同世代としては孫悟空や桜木花道や空条承太郎のカッコ良さについても語って欲しかったが、著者が読んでなかった可能性もあるかな。

2019/10/31

まさひろ

興味深く読んだが、なかなか骨が折れる分量だった。新書で477頁…疲れた。。 https://m.huffingtonpost.jp/entry/keiichiro-hirano_jp_5d3fd55ee4b0db8affad7b36

2019/08/06

はじめ

カッコイイという言葉・概念について、歴史的な変遷もリファレンスしつつその正体を解き明かしていく。何より平野氏の知識量と考察の深さに驚く。彼自身の好みも反映しながら「カッコイイ」について論じる姿勢は素直に感心した。個人の好みや思想が多様化し、また肝要になりつつある昨今から、カッコいい、が指し示す概念も単一的ではなくなっているのかもしれない。ボードレールが彼自身の態度によって示した「体感主義」的な、理由もなく、我々が「いい」と思ったその対象は既に「カッコいい」と言ってもよい時代となったのかもしれない。

2019/08/06

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