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緑の髪のパオリーノ (講談社文庫)

緑の髪のパオリーノ (講談社文庫)

緑の髪のパオリーノ (講談社文庫)

作家
ジャンニ・ロダーリ
内田洋子
出版社
講談社
発売日
2020-11-13
ISBN
9784065190630
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緑の髪のパオリーノ (講談社文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

子供用というか大人が読んでも楽しい小話的な作品が数多く収められています。三つの分野に分けられていて、最初は子供ばかりではなく大人が読んでもエスプリの利いたものが多く、次は「イソップぽい童話」で動物などが出てくる話、最後は少し長い物語です。これだけの作品が文庫で多く読めるのも贅沢な感じですが少なくしてカバーの荒井良二さんの絵などで絵本にしてもらってもいいのではないかと感じました。

2023/02/12

アン

イタリアの国民的児童文学作家ロダーリの短編集53編。『パパの電話を待ちながら』も素敵な作品でしたが、この本もキュートで彩り豊かな花が咲くような不思議な魅力が詰まっています。緑の頭に小さな木が育ち始める「パオリーノの木」、難破船から海に放り出された「老いた船乗りの冒険」、2つの島の旅行「地理のバカンス」…イソップっぽい童話の章、少し長めの物語など。優しさとウイットに富み、お話を通して人生で大切なことを柔らかな眼差しで教えてくれているようで、味わい深い一冊です。装画、扉絵は荒井良二さん、訳は内田洋子さん。

2021/03/05

美紀ちゃん

読んでいて思ったが私はファンタジーが大好き。ミステリーとか恋愛小説も好きだがファンタジーはワクワクすることに改めて気づいた。「とても小さな家」作るのに使ったレンガの数は118個で座ったまま立つことができないくらい小さい。けど窓に飴がいつも置いてあり通る子供はもらっていく素敵な家。幸せ。「画家になります」好き。努力は実を結ぶ。その他楽しいお話がたくさん。何度も読み返したい。想像力を豊かにしてくれる本。あとがきで荒井良二さんが「ロダーリの本は僕のお守りのようなあめ玉」と言っている。なるほどなぁと思った。

2021/08/11

NAO

【2021年色に繋がる本読書会】初翻訳53の話が収められている短編集は、最後の4つ以外はどれも本当に短い話ものばかりだ。とはいえ、代表作『チポリーノの冒険』がそうだったように、どの話もただ面白いというだけではなく、温かいでも甘すぎない、奥が深く読んだあと考えさせられる、といったものばかり。「わたしはこんな主人公を書いてみましたが、みなさんはこの主人公のしたことをどう思いますか?」 ロダーリが、そう問いかけてくるようだ。

2021/01/06

mii22.

とってもとっても短くて小さなお話たちなのに、読むと心が豊かになり大切な何かを、欠片のようなものもだけど見つけることができる一篇一篇の物語。特にお気に入りは頭の上に髪の毛の代わりに草花や木が育ち、人とは違った一生を送った人のお話「パオリーノの木」パオリーノのように生きられたらどんなに幸せだろうと思った。そして多くのお話は、あなたはどう思いますか?と言うような問いかけで終わっている。そこがまたよい。その先は自分で考えて何かしら答えを出してくみてださいねと問われているよう。

2021/04/17

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