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揺籠のアディポクル

揺籠のアディポクル

揺籠のアディポクル

作家
市川憂人
出版社
講談社
発売日
2020-10-14
ISBN
9784065213094
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揺籠のアディポクル / 感想・レビュー

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nobby

何と切ない物語…隔離された無菌病棟で過ごす内に徐々に惹かれ合う少年少女。押し寄せた嵐の過ぎ去った朝に見つかる彼女の死体…誰がどうやってメスで殺したのか、そこに絞った探求に立ち塞がるのは積み重なったクローズドサークルの連鎖。時系列や視点変わっての章構成が絶妙で読みやすい。不明な事柄ばかりで複雑極まる展開に少々置いてきぼり感じていたところ、残り30頁で何気なく目にする1つのワード。うーん、安易な解決かとガッカリしかけていたら、残り20頁での大逆転!ゴメンなさい…浅はかなのは僕でした(笑)まさに圧巻の読み心地♬

2021/02/18

みどり虫

時々タイムラインに流れてきて気になっていた本。入院、重い病、若い男女の出会い、淡い恋…、あ〜その感じなの?…などと思っていると、急展開のクローズド・サークルへ。そこからはもう先が気になって止まらない。謎解きは、明らかになっていく楽しさよりも悲しみや切なさでいっぱいになる…。この作家さんの文章と相性が良いのか、一つ一つの場面が想像し易くて、それがこの世界観に浸らせてくれる要素になっていた。ラストシーンのタケルとコノハはとても美しかったよ…✨期待を軽々超えてくる良さだった。初読みの作家さんだから他も読みたい!

2021/04/12

ちょろこ

静かに本を閉じたくなる一冊。舞台は嵐の中の孤立した病院、無菌病棟。取り残されたのは少年タケルと少女コノハの二人。不安感押し寄せる二人に翌朝待ち受けていたのは孤独だった。誰がコノハを殺めたのか…。無菌病棟という菌さえ侵入できない完全密室に漂うのは孤独とせつなさだけ。それを胸に携え真相に迫る過程は緊迫感はもちろん、究極の選択、次から次へと溢れる疑問、孤独感故の自問自答に最後まで惹きこまれずにはいられない。そしてたどり着いた真相。思わずため息ホロリ、涙ホロリ。この願いに静かにそっと本を閉じたくなる。良かった。

2020/12/13

ちーたん

★★★★☆東京のとある病院。無菌病棟で共に生活を送るコノハとタケル。若い彼らは外気ですら生命を脅かす危険が。ある大嵐の日、無菌病棟と一般病棟が断絶され二人は孤立。自家発電と充分な非常食で当分の危機を脱するもいつ助けがやってくるのか全くわからない状況の中、コノハが何者かに殺害された。いったい犯人は?◆病院✕クローズドサークル。先が気になる展開で一気に読んだ!当初推理していた見立ては当たらずも遠からず?いや撤回。想像の上を超えた真相だった!伏線もあるから辿り着ける人は辿り着けるかも!切なくもあるミステリ。

2021/02/26

aquamarine

無菌病棟に入院しているコノハとタケル。ある嵐の日、そこは通路を寸断され隔絶される。ここには死体と自分だけ…。著者の作品は現実味の薄いものが多いので今回も無菌病棟や病はクローズドサークルの一つのキーで、心に響く会話も伏線と思っての読み始めでした。しかし病気により断絶されることをリアルに知っている今、現実味がないどころか、彼らの状況がなんて切ないことなのか…。重なる違和感がするするとクリアになる伏線の回収とラストの展開は著者らしく見事です。でも読後感じるのは日記に残らなかった日々への哀しさと胸の痛みでした。

2021/02/21

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