図書室で暮らしたい (講談社文庫)
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敬愛する作家さんが教えてくれた、夢への近づき方ーー『図書室で暮らしたい』/佐藤日向の#砂糖図書館⑪
皆さんは今、"叶えたい"と望んだものを、どれくらい実現できているだろうか。 実現に至るまでにはまず、自分自身が何を好きで、何に全力になりたいかに気づく必要がある。 夢というのは叶えるのも難しいが、気づくことはもっと難しいことだと、私は思う。 夢を追いかけるきっかけや衝撃を何からもらうか、私たちは予想することができない。 だからこそ沢山の作品に触れたり、経験をすることが、大切になってくるのだと思う。 今回紹介するのは、辻村深月さんのエッセイ集『図書室で暮らしたい』だ。 作家さんの中で一番好きと言っても過言ではないくらい、私は辻村深月さんを尊敬しているのだが、この作品を読むことによって、私は辻村さんが紡ぐ言葉たちが好きなのだと、改めて感じることができた。 思い返せば、私の日常には常に本があったように思う。 小中学生の頃、休み時間に本の世界に入り浸り、授業の前にリアルに戻ってくる瞬間が少し寂しくて、私は好きだった。 本の世界に入る許可をもらえるのは読者の特権で、自分が特別な何かになれた気がした。 特に、読み終…
2021/2/20
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図書室で暮らしたい (講談社文庫) / 感想・レビュー
mae.dat
『図書室で暮らしたい』そうですね。深月さんや多くの読メ住人の皆さんは文芸コーナーを御所望でしょうか。儂はね、百科事典のコーナーが良いな。で、本書はどんな話かなぁと思ったら、なるほどエッセイ等様々な文章の詰め合わせなんですね。好きな物を好きなままに語るの好物です。ジョジョ(未読)や相棒(未視聴)の話は、熱量をビシバシ感じましたよ。作家さんへのファンレターの話とか。自書のセルフ解説もあって「しまった、深月さん未だ余り読んで無いや」って思ったけど、ネタバレからは程遠そうで。それより水先案内となっている様です。
2022/12/01
ウッディ
クラスメイトとの関係に悩み居場所がなくなったような気がしていた辻村さんが嫌なことを忘れて物語の世界を楽しめる場所、それが図書室だったんですね。作家デビューし、人気作家になった今も、本と物語を紡ぐという仕事を愛し、多くの人に支えられている感謝を忘れない彼女の謙虚さがこの本にぎっしり詰まっていました。けれど、あなたが生み出した物語の世界が、多くの人に居場所を与え、楽しませてもらっているんですよと言わせてほしい。大人になっても、作家になっても、辻村さんの心は図書室にあるのかもしれないと思わせるエッセイでした。
2023/01/08
のり
エッセイ集。辻村深月は作家に成るべくして成った。小学生時から本を読むのが好きで、書くことも好き。故郷の山梨で作家になるべく種をまき、高校生時には、憧れの「綾辻行人」夫婦にインパクトを与える手紙や葉書での筆力は相当なものだったのだろう。友人・仕事仲間・先輩作家にも恵まれ、多くの読者の期待に応えてくれる辻村深月は凄い。東京會舘の名セリフが実話だったのも頷ける。それでも親目線での話は凄く親近感が湧いた。辻村さんの血肉に迫れて良かった。
2021/02/26
卵焼き
辻村さんの作品のエピソードや辻村さんのお子様のことや辻村さんが小学校の教育実習の話しや高校での手紙の授業がとても面白かったです。辻村さんの作品が読みたくなった。
2021/12/22
SJW
辻村さんの過去に連載されたエッセイ、好きなもののエッセイ、自作作品への思いなどが収録されている。辻村さんの人となりが分かり、身近に感じることができたので読んで良かった。
2021/08/28
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