【イベントレポート】『鵼の碑』刊行記念!「メフィストリーダーズクラブ」京極夏彦×辻村深月のトークライブ
(C)森清/講談社
京極夏彦さんの「百鬼夜行」シリーズ、17年ぶりの新作『鵼の碑』。その刊行を記念して、京極夏彦さんと辻村深月さんのトークライブイベントがおこなわれた。書評家・大矢博子さんを司会に迎え、会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」の会員限定で配信されたその模様をレポートする。 文=アサトーミナミ
辻村深月の作家人生の節目にある、先輩・京極夏彦との2回の“握手”
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辻村さんは、デビュー前から京極さんの大ファン。17歳の時には、友人と2人、京極さんのサイン会に行き、握手もしてもらったのだという。京極さん曰く、「サイン会は今まで4~5回くらいしかやってない」というから、かなり貴重な機会だったのだろう。山梨県の進学校に通う、遊びに奥手な高校生としては、子どもだけで県外に出かけるということ自体が大冒険。京極さんのサインを求めて、100人近くのファンが列をなすのを見た時、辻村さんは「自分の好きなものが、自分だけのものじゃない」ことに強い衝撃を受けたのだという。と同時に「自分もこんな風に読んでもらえる作家になりたい」と思った…