KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

望郷太郎(4) (モーニング KC)

望郷太郎(4) (モーニング KC)

望郷太郎(4) (モーニング KC)

作家
山田芳裕
出版社
講談社
発売日
2021-03-23
ISBN
9784065223079
amazonで購入する Kindle版を購入する

望郷太郎(4) (モーニング KC) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

眠る山猫屋

中央アジアを東へ東へ。太郎は“金”の奴隷にならない事を胸に刻んだが、世界は一度は失った貨幣経済を復活させる道を選んでいるようだ。終盤に太郎がバルに語る物々交換の弊害には、なるほどと唸らされた。武力や宗教を絡め、更なる障害を太郎は乗り越えられるのか。過去の反動からか、太郎の純粋な理想を求める気持ちが“金”に魅せられた人々を動かせるのか。そしてパルは祭の格闘技で巨女トゥルンに勝てるのか?

2021/03/28

ミエル

6巻を購入したので読み直し。初読時に感想書いてなかった。旅を進める度に文明が進んでいく時空を超えたロードムービー的な本作に、貨幣が登場したのが3巻、本巻ではついに税に登場。税の徴収があれば、公務の概念も出来て職業によるヒエラルキーも細分化していく。メリットはこんなところだけど、ふわふわ牧歌的な生活をしていた太郎から見ればデメリットも。資源や利権争いに苦しむヤープト村を改革に着手する展開が楽しみ。

2022/02/28

ぐうぐう

病み上がりの身体を温泉で癒す太郎。極楽だ、死んでもいいとすら思う。しかし、直後、村で出された羊の腸詰めとワインに、早くも文明の有り難さを実感する。金が流通すると、金により苦しむ人がいるのを知り、時代は繰り返すことを認識もさせられる。豊かな暮らしを実現するための税が存在し、しかし税の徴収は、強い国による弱い村の支配、属領という構図を生む。時代を繰り返さぬために、太郎は村独自の金を発行し流通させることを目論む。つまり、金に使われるのではなく、金を使うようになるということ。(つづく)

2021/04/07

とんかつラバー

次に訪れた大きな村・ヤープトは奴隷制度もなく発展している。しかしそれは大国マリョウに大量の税金を納めているからだった。太郎はヤープト独自の通貨を作りその発行権を握ろうとする。それは欲などではなく、かつての自分は金が増えるための道具だったが、使われるのではなく金を使うようになると決心したから。そしてヤープトを住み良い所にしたい。今は紙切れに判子を押せば全てだが、祭司が話を聞いて嘘を言っていないのを体で感じ取って取引に応じるシーン、いいね!

2023/01/16

kanon

明らかに面白くなってる。この作品で描かれていることは今の世の中でもある。他人事のように読んではいけない。しかし太郎みたいに法律を自分の手で変えたりは出来ない。どうしようもないことはある。だから何だろう、作品からは「人間」を学べば良いのかな。

2021/03/23

感想・レビューをもっと見る