落語魅捨理全集 坊主の愉しみ (講談社文庫)
落語魅捨理全集 坊主の愉しみ (講談社文庫) / 感想・レビュー
sin
落語をネタに多彩な手数を出してミステリ風に料理した逸品といったところで、オチの連打が繰り出される。 ●アンティパスト・道楽は飲む、打つ、買うにコレクター ●プリモ・ピアット・うっかり八兵衛品川心中 ●セコンド・ピアット・人間クラインの壺的に ●コントルノ・羽織をまとった蕎麦 ●フォルマッジ・ドッペルゲンガー×八 ●ドルチェ・与太郎に化け猫、ろくろ首 ●カフェ・死人のかんかんのう(ハイチ産) ※これといって特に意味はないがイタリア料理のコース順に並べてみた。
2021/12/20
森オサム
古典落語を元ネタにした短編集。がっつりミステリーと言うよりは、落語を文章で読んでいる感じでした。落語が全く分からないので、残念ながら半分くらいしか楽しめなかったかも知れません。ただ、古典落語って結構ミステリーやホラーの要素が入ってるんですねぇ、と知り、ちょっと聴いてみたくなりました。
2022/12/01
hnzwd
生ける屍の死、キッド・ピストルズシリーズ等、ミステリ作家が書いた落語ベースの、、短編集?オマージュ?『蕎麦清の怪』はやっぱりきれいだよなー
2022/05/26
マッちゃま
ええ〜昔から落語とミステリには深い親和性があると申しますが、これが出れば面白い作品が多いものの出る数が少ないと嘆かれているのが実情であります。本書の文庫化を待ち侘びて首が伸びて脚が縮んでたんじゃいけませんが、何が面白いかって申しますと、何処かに居そうな一癖ある人物や憎めない輩が、何処で間違ってそうなったのか?摩訶不思議な状況に巡り合います。何とかしなくちゃ〜から ひと騒動。さてキレイに纏まりますかは、7作の短編を読んで頂きたく思います。ささっ、先ずは手に持ってレジへ並ばれますとお話しの始まりで御座います♪
2021/12/01
花嵐
★★★☆☆ 短編集。タイトルからもわかるだろうが落語とミステリを融合させて生まれた本作。確かに落語にもミステリにもオチが大事な部分はあるので、そういう意味では近いものがあるのかもしれないと思わされた。肝心の中身は良い意味でのバカミスに近い。メタネタも乱舞するわ探偵役であるにせ坊主・無門道絡は最初の話から破天荒なことはするわのてんやわんや。落語をあまり知らない私でも笑わせるぐらいなのだから元ネタとなる落語を知っていたらもっと笑えたんだろうなぁ。
2021/12/19
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