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イクサガミ 地 (講談社文庫)

イクサガミ 地 (講談社文庫)

イクサガミ 地 (講談社文庫)

作家
今村翔吾
出版社
講談社
発売日
2023-05-16
ISBN
9784065280126
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イクサガミ 地 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

ついに出た!一気に読了。新キャラ登場の伏線と思われる冒頭から、出し惜しみなく京八流の生き残りが勢揃い。義兄弟同士のバトルロワイアルな展開を予想していたが、割りとあっさり共闘関係に。その後の道中でさらに新キャラを投入しながら物語は違う局面に達する。天・地・人の三冊で完結かと思っていたが、多方面に風呂敷を広げているので、あと一冊できれいに終わる気がしない。また、京八流の奥義は他者に伝えると二時間ほどで使えなくなるという新ルールが明かされた。流石にこれはそれっぽい説明をつけられず、ファンタジーに寄りすぎた。

2023/05/17

パトラッシュ

価値観が転倒した混乱の明治初期とはいえ、多数を集めて殺し合わせる「蟲毒」という大きな企てを実行できる組織は限られる。その正体と動機も大きな謎だったが、こんな形で持ってくるとは。維新は近代国家への出発ではなく、力ある者が正義の権力闘争であったと思い知らされる。そんな政治の嵐に巻き込まれた愁二郎と双葉が、仲間や支援者と共に命を狙う連中を死闘を重ねながら東京へと急ぐドラマは、作者の奔放な想像力が全力で爆発する圧巻な展開となっていく。死んだはずの男が登場するラストの驚愕も加わり、いよいよ今後に目が離せなくなった。

2023/08/15

青乃108号

「蠱毒」の首謀者が割れ、その目的も垣間見えてきた第2巻。全編を貫く疾走感は相も変わらず、見せ場に継ぐ見せ場の連続と死闘を克明に描写する筆力で一気に読ませる。殊にクライマックスの浜松の攻防は、読みながら恍惚感を覚える程の凄まじさ。これは凄い。面白い。完結編が待たれる。読まずに死ぬわけにはいかない。

2023/07/03

しんごろ

前作を上回る死闘になるのかと思いきや、地にしっかり足をつけた重厚な展開。もちろん熱い死闘はあるが、愁次郎と京八流の兄弟の過去などがわかる。戦い方も変わってきた。そして、蠱毒との戦いとは別に政治が絡んだ戦いにもなりそうだ。大久保利通、前島密、川路利由、更に四大財閥まで絡んできた。“日本近代郵便の父”前島密をここまで全面に登場するとは思わなかった。史実を絡めてきたバトルロイヤル。このあとは、どうなるんだ。次でホントに終わるのか。どういう着地点が待っているのか、今から次作が楽しみだ。

2023/10/17

bunmei

東海道バトルロワイヤル第2弾。劇画風の展開で、強者同士の壮絶なバトルシーンは勿論、ラスト侍への郷愁をも感じさせる内容。生死を賭け一獲千金を狙うデスゲーム蠱毒も中盤。強者も淘汰され、関所通過の為の札の争奪戦も至難の業。そんな中で東京を目指す愁二郎。嘗て京八流道場で共に修行してきた義兄弟とも真の敵は逃亡者を狩る刺客・幻刀斎であることを確認。打倒・幻刀斎の元、蠱毒を進める中で仲間を集めていく。一方で、蠱毒の主催者の真意や陰謀も見え隠れしてくる。そんな殺伐とした物語の中で、双葉の存在が一服の清涼剤となっている。

2023/05/26

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