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一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本

一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本

一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本

作家
大岡玲
出版社
日刊現代
発売日
2022-10-21
ISBN
9784065299968
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一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本 / 感想・レビュー

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KAZOO

詩人の大岡信さんの御子息で大学教授の著者が日刊ゲンダイに連載したものを分野別に整理してまとめられたものです。選んだ1冊の本を通してその時々の世相についても語られており時代背景もわかります。1冊の本について3ページという手ごろな感じの文章割合で比較的最近時に書かれたものが殆どです。分野もコミックから歴史、文学、経済書までの様々な分野があって楽しめました。

2023/01/05

中玉ケビン砂糖

前掲書と比べるとこっちも参考にはなるが、「とりあえず選んどいたやつから、週一ペースで書けますか?」「(私見も交えて)なるほど興味深い!」で出来上がりの感は否めない。新書縛りでなく文芸を含めた「快著」で綜合的に構成しているので、茶飲み話での嗜みくらいにはちょうどいいといったところ。積読は積んでおくだけでも教養を醸成する効果があるというが、積みすぎには注意したい。そろそろ倒壊の危険性が懸念されるわけで……。

2023/11/13

壱萬弐仟縁

O図書館。経済学の大筋が十日程度でわかる凄い本。それは、長沼伸一郎著『現代経済学の直感的方法』講談社(036頁~)。<農業経済はなぜ敗退するのか>は読んでみたい(038頁)。個人的には、豊作貧乏、凶作貧乏、では、どないするっちゅうねん? だからね。。「貧困は自己責任」という悪意はこの世から消えてほしい。それは、チャールズ・ディケンズ著『クリスマス・キャロル』光文社古典新訳文庫(157頁~)である。救貧院は、日本史でもかつて悲田院、施薬院を思い出すが、いずれにしても、貧しい人を社会的に救う術は今も重要。

2023/03/22

ムーミン2号

あらゆるジャンルを網羅していることにも驚くが、それ以上に内容の見事さに脱帽する。軽妙な語り口でもって語られていたり、著者周辺の出来事から対象の本へと導いていたりと読むのに難しいことなどはない。しかし、時に著者の思考が対象の本から飛翔して時事的な事象や政治にも言及がなされていくのだが、それがまた的を射たものであるだけに強い共感を呼ぶ。ちょっと大げさなタイトルだと手にする前は思ったけど、読んでみるとそれは裏切られることがないという珍しい本。読みたい気持ちがどんどん膨らんでいく。

2022/12/07

田中峰和

既読の書籍も自分と違う視点で評価されると、再読したくなる。30年以上前に読んだ司馬遼太郎の「項羽と劉邦」。趙高が暗躍し秦帝国を崩壊に導く。宦官であることのコンプレックスから生まれた権力欲によって、ひたすら権謀術数にふける姿が鬼気迫ると紹介される。ほとんど記憶にないことを紹介されると読んでみたくなるものだ。「瘋癲老人日記」「眠れる美女」の比較も面白い。老境に入った文豪が思い描く性の観念には大きな隔たりがあった。池内版「カフカ小説全集」からカフカのイメージが変わる。185センチのスポーツマンだったらしい。

2024/01/09

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