おとなになっても(8) (KC KISS)

ぐうぐう

「お互い他人事だと強気になれますね」それは距離がある関係性が為せる技だ。あるいは「なんでこんな身の上話してんだろ よく知りもしない人に 知らない人だからだ 生まれたときから知ってる町の知らない人は気楽だ」と恵利が悟るように、ここにも程よい距離感が人を程よく安心させる効用がある。けれど、人は「程よく」では満足できないのだ。傷付いてでも、傷付けてでも、距離を詰め、触れ合い、溶け合おうとする。綾乃と朱里は、後ろめたさを引き摺りながらも、同棲を決意する。そこに幸せがあると、そこにしか幸せがないと信じて。

2023/03/12

真田ピロシキ

渉が誰と付き合おうとどうでもいいのだが、彼の立場をフォローして綾乃に後ろめたさを抱かせ続けているのは作者が不倫に対して道徳的な立場を持っているのか。『ウェイトレス』という映画では不幸な結婚を強いられることからの脱却として不倫を教科書的に断罪されてはいなかったが、渉もその母も合わないだけでそこまで酷い人間でもないからな。高校時代に躓いた恵利が分かる。自分はクラス替えがない特例で嫌だった。辞めたかったな。「あなたの経歴がご家族の足枷になるかもしれないんです」うっせクソ校長。他人のための人生じゃねーんだよ

2023/02/10

コリエル

嫌な人間が上手すぎるんだよ。まなちゃんのママとか綾乃の義母とか。もちろん彼女たちにも立場があって悪気は（あまり）無いのはわかるのだが。子供たちはそこまで汚く描かれないのが救い。

2023/06/21

みやしん

石を投げるのは果たして本当に罪なき者達だけだろうか？子供達に道徳を説くかつて道徳を学んだ大人達は皆、何らかの後ろ暗さを抱えている。それは矛盾なようで矛盾でないのが人間の不思議。

2023/01/19

もっち

やっぱりこれだいたいどこの国でもプロポーズだよね…悪い女… 新田さんゆかがいるとかえってこじれるの分かってるのすごい

2023/01/15