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サーカスから来た執達吏 (講談社文庫)

サーカスから来た執達吏 (講談社文庫)

サーカスから来た執達吏 (講談社文庫)

作家
夕木春央
出版社
講談社
発売日
2023-08-10
ISBN
9784065324417
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サーカスから来た執達吏 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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aquamarine

大正14年、樺谷子爵の三女・鞠子は、借金のカタに晴海商事の使いであるサーカス出身の少女・ユリ子に担保として差し出される。二人は借金返済のため財宝探しをするのだが…。明治44年に起きた密室での財宝消失事件も絡み、大正時代の少女たちのハードボイルドなストーリーに夢中になった。密室の謎や暗号などにもワクワクするし、謎が解けてみればあそこにもそこにも伏線が撒かれていたことに気づいてハッとさせられる。この頁数を一気に読んでしまうほど、とても面白かった。成長した鞠子の今後も知りたいし、ユリ子の活躍をまた是非読みたい。

2024/05/02

よっち

大正14年。晴海商事からの使いとして借金の取り立てにやって来たサーカス出身の少女ユリ子。借金を返済のできない樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出し、二人で莫大な借金返済のため財宝探しをする大正ミステリ。密室から忽然と消失した財宝の謎。調べていくうちに明らかになってゆく14年前にある名家で起こった未解決事件の真相。怖いもの知らずのユリ子と振り回される鞠子のコンビを軸に、関東大震災を絡めながら描かれる「絞首商會」と同じ世界観で、伏線を回収しながら大人たちを相手に堂々と推理してみせるユリ子の存在感が光っていました。

2023/09/25

mayu

「方舟」が気になっていた初読み作家さん。帯に没入のミステリーとあって手に取った。大正時代を舞台に子爵家に現れた借金取りの少女ユリ子と担保にされたお嬢様の二人が行方不明の財宝を探す冒険ミステリー。サーカスから逃げてきたというユリ子はあっという間に色々な事を難なくこなす不思議な少女。世界観がしっかり作られていて、この物語にこの少女ありというとても魅力的なキャラ。 気分転換に読むのに良いかもしれない。暗号や財宝の行方に冒険と飽きずに最後まで楽しめる一冊。

2023/08/14

マッちゃま

先ず読み始めて思うのは「トッパチは如何にもミステリらしい展開だけど、そこから後は少女冒険活劇?」か思いました。読み終えて思うのは「お見事なミステリ!ブラボー!」です♪ 時は大正14年。借金苦な子爵の家に来た借金の取り立て人はサーカス出身の女の子ユリ子。その借金取りが担保にしたのは三女の鞠子だった。ユリ子は、見つかっていない財宝を見つけ出し返済に充てると言うが…財宝を狙う他家、元 泥棒、人気女優、様々な人が登場。本書は鞠子の成長譚でもあり読後感は実に爽やか。タイトルからはピンと来なかった僕も満足な内容です。

2023/08/19

bayashi

絞首商会同様の大正時代を舞台に、華族の箱入りお嬢様と無垢?な借金取りのペアで冒険探偵本格ミステリ。シンプルに面白い、大人も子どもも楽しめるやつ。高貴な身分にはそれなりの苦悩と行動論理がある。「お前のため」は組織のためってのは時代も身分も無関係。かつよさんが好きでした。

2023/10/15

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