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夫妻集

夫妻集

夫妻集

作家
小野寺史宜
出版社
講談社
発売日
2023-08-21
ISBN
9784065325346
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夫妻集 / 感想・レビュー

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starbro

小野寺 史宜は、新作中心に読んでいる作家です。夫婦講談社連作短編集、オススメは佐原夫妻の物語です。 我が家も先日、次男の婚約者と面談しましたが・・・ https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000376501

2023/09/11

hiace9000

大手出版社"景談社"と、4組の夫妻が不思議とつながる連作短編風長編。それぞれに訪れるちょっとマズい結婚生活の危機ー。ひねりの効いたエピソード素材に、日常そのままの軽妙な夫婦会話、そこにこれからの夫婦観への問いを練り込み供すれば、読み手のなかにリアルに立ち上がる小野寺フレーバー溢れる味わい。景談社から新作を出版する作家、小倉琴恵の存在はもはや小野寺さん自身にしか思えず、それもまた作品に奥行きとおかしみを与えてくれる。令和の夫婦の直面する危機…、読み手もまたその当事者の一人でありながらも、軽やかに読み終えた。

2023/10/21

いつでも母さん

悪い人は、出て来ない!(笑)出版社の4人、その夫婦の話。人事部長・佐原と妻・和香、新婚の足立夫妻、子連れ再婚の船戸夫妻、円満離婚を選んだ江沢夫妻。そして、一人の小説家・小倉が好い味を出していた。『ままならないけど愛おしい、夫と妻で紡ぐ日々。』と帯にある。そうだよねぇと自分の胸に手を当てた私。それぞれの状況が面白くページを捲る手が止まらない。夫婦の数だけ問題はある。大なり小なり当たり前に揉めたりもするよね。どうする?大事なのは【会話】か【信頼】か?どっちもだ。表の装画にほっこりして裏の装画にニヤリとする。

2023/09/13

R

色々な年代の夫婦を扱った短編集、と思ったら、世間は狭いものでどの夫妻もある出版社に勤めていたり、関係したりとつながっている連作集だった。それぞれの夫妻、家族の最小単位であるそれの問題を少なからず抱えているのだけど、基本的には解消するお話で、全部前向きなのがとてもよい。家庭の話であり、二人の話であるという基本に気づくといったシーンが印象的で、気持ちよく読み終わる小説だった。

2024/01/24

のぶ

今までの小野寺さんの作品に出てきたタイプの人物が出てきた気がして安心した。四組の夫婦の物語。どの家庭も神保町にある出版社、景談社がキーワードになっている事で、連作として読む事ができる。それぞれの夫婦にも理解できる部分があり楽しかった。基本的にはどの夫婦もお互いのことを大切に想っていて、それぞれ問題が起きていても最後はしっかり話し合って、どちらが我慢をするわけではなく、お互いに納得するところで落ち着いていく。信頼し合う事、自分の気持ちも相手の気持ちも大切に思うことが重要だと思った。

2023/09/03

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