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猫弁と狼少女

猫弁と狼少女

猫弁と狼少女

作家
大山淳子
出版社
講談社
発売日
2023-09-22
ISBN
9784065328200
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猫弁と狼少女 / 感想・レビュー

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ちょろこ

涙と笑いが込み上げる一冊。今回も非の打ち所がないほっかほかの出来栄え。初っ端から百瀬&亜子の生活に笑いが止まらない。が、そこから一転、百瀬に災難がふりかかる。いつなんどきでも冷静沈着、周りに尽くす百瀬のブレない姿勢、温かさにはじんわり。この彼の人としての根っこは小さなトゲのような少女との思い出と共にあったことに涙した。メンバーの輝きと優しさもたまらない。特に亜子の、家庭という器に徹した強さが眩しかった。周囲の支え、見守る優しさが至るところで不意打ちの涙として待ちかまえている。この罠のような瞬間が一番好き。

2023/11/03

itica

弁護士、百瀬太郎の危機!百瀬に限ってそんなことをするはずがない!と誰もが信じているのに、何故か百瀬は犯罪者扱い。亜子さんは、事務所のみんなはどうするのか。読者もやきもきするばかり。今回の百瀬は子ども時代を振り返りながら、印象に残るある少女に思いを馳せていた。いつか百瀬とその少女が再会できるような気がする(筆者に届くように、ここを強調するのが大事)。百瀬と周囲の人々の幸せを願いながら、最後は穏やかな気持ちで本を閉じた。

2023/11/05

hirokun

星3 大山淳子さんは、記憶に定かではありませんが、たぶん初読みの作家さん。本屋さんの店頭で見ていたのでは、購入しなかった本だと思う。読んでみての感想も、少し私の趣味趣向とは合わなかった。主人公の弁護士のように、いろいろなことを気にせず、何が公平なのか、他人の幸せは何かに焦点を当てた生き方は見習いたいと思うが、非常に難しい生き方だと感じる。

2023/10/21

aquamarine

今回は調査中の百瀬が未成年者略取の疑いで留置所に。当番弁護士に自分の事ではなくやりかけの諸々を頼む百瀬には沢村弁護士同様、それでいいのか!あ、このひとは天才だからそれでいいのか…と。留置所の百瀬らしさには惚れ惚れするし、彼がどこにいようとも彼を信じて各々すべきことを全うする周りの人たちもたまらない。さすがとなるほどでいっぱいの事件の終息後、後回しにしてきた(←するな!)亜子との再会には思わず泣いてしまった。七重さんの幸せの黄色にも感激。百瀬さん、あなただから。そしてみんながいるから、あなたはそこにいる。

2024/02/13

Ikutan

えっ!百瀬が現行犯逮捕!?今回は、出だしからびっくりな内容。籍は入れてないものの、亜子と百瀬が同居を始めて3ヶ月、幸せな毎日が続いているかと思っていたら、突然、彼が未成年者略取および誘拐未遂で現行犯逮捕されたとのニュースが。黙秘を貫く百瀬は、当番弁護士として駆け付けた沢村に、進行中の案件の引き継ぎのみを依頼する。いやぁ、どうなっちゃうのかと思いきや、留置場でも百瀬はいつもの百瀬で…。今回も愉快な登場人物たちにクスリと笑いつつ、テンポのいい文章でサクサクと。百瀬に宝石だと思わせた亜子の懐の深さは天晴れだね。

2023/11/23

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