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ガラスの城 新装版 (講談社文庫)

ガラスの城 新装版 (講談社文庫)

ガラスの城 新装版 (講談社文庫)

作家
松本清張
出版社
講談社
発売日
2023-11-15
ISBN
9784065337554
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ガラスの城 新装版 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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mike

エリート課長殺人が起こる。頭が良いが容姿はイマイチの二人の女性の手記によって事件の真相に迫っていく。このよく似たタイプの二人が自分の事はさて置き相手の事をけちょんけちょんにこき下ろすのが滑稽。「あーでもない、こーでもない」と考えるので堂々巡りが多く少々くどい。昭和の大会社の内部に蠢く欲望や嫉妬がこれでもかと描かれる。男の出世を巡るせめぎ合い。出世の道から外された女。”男性新入社員に初歩の仕事を教えるのは女性社員。やがて彼等は女を追い越し「おい、君」と呼ぶようになる”という言葉がとても印象に残った。

2024/02/15

スミレ

ドラマ化がきっかけで読了しました。 エリート課長が社員旅行の晩に行方不明に。惨殺死体となって発見される。 ある女性社員がその死の謎を解明しようと動き出す。 「手記」という形ですが、会話文も多く普通の物語として楽しめました。 第二部で語り手が代わると、第一部が「手記」であることの重要性がわかり、真相が明かされる様子にドキドキしながら読み進めました。 そしてそのドキドキは最後の最後まで。 著者様の長編は、以前「砂の器」を読んで以来かな。 思うほど読みにくさは感じず、他の作品も読んでみたいと思いました。

2024/01/31

まぶぜたろう

清張の隠れた傑作、と何かのガイド本に書いてあったので読んだ。なるほど、ガチガチの本格、叙述ミステリの趣きも清張にしては珍しい。しかし、どうでもいいことをたらたら推理しているようでかなり退屈。アンフェアな記述は苦笑いですませるとしても、トリックも煩雑で不自然で、犯人の告白のザッツ火サス感に萎える。企業批判(そこまでサラリーマンを悪く言わんでも…)や女性の扱いなど、昭和ミステリを読む楽しさはあるのだが、リーダビリティの魔術師、清張としてはかなり出来が悪い。(◯◯◯●)

2024/01/26

4丁目の父ちゃん

懐かしい、松本清張さんの作品。以前読んだ事があると思うが、完全に忘れている。国鉄、社員旅行、お呼び出し..昭和の時代が懐かしい。意外な結末となるが、松本清張さんらしい作品、懐かしく読ませていただきました。今の女性が読むと..... 恐ろしいことに。

2024/03/13

黒坊主

ドラマを観て面白かったので、原作も購入してみました。原作は、より実際の場に行きたくなるような松本清張作品の醍醐味もあり、ドラマと違うところも意外とあって面白かったです。また、文章一つで状況がガラリと一変するところはやはり小説特有の魅力ですね! 原作を先に読みたかったなあとちょっと後悔もあり笑 ドラマを観てない初見だった場合はどう感じるかなと考えながら読んだりして愉しみました。

2024/02/10

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