KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫)

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫)

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫)

作家
相沢沙呼
出版社
講談社
発売日
2023-11-15
ISBN
9784065337899
amazonで購入する Kindle版を購入する

invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ベイマックス

何を書いてもネタバレになる。もう読んでいただくしかない作品です。

2024/01/13

ま~くん

「雲上の晴れ間」。ベンチャー企業の社長が幼馴染みの社員に殺された。翡翠は鉄壁のアリバイを持ち前の観察眼で崩していく。「泡沫の審判」。小学校の女性教師が子供の盗撮という卑劣な犯罪を犯す糞野郎を殺害。完璧な工作で事故死と判断されそうになるが翡翠は女性教師の殺人と確信。2人の心理戦は見物。罪を憎んで人を憎まずなんてとても言えない奴を罰して何が悪いと吠えたくなった。「信用ならない目撃者」。元刑事の探偵が自分の不正を告発しようとした部下を射殺。目撃者がいたにも関わらず警察は自殺と判断。翡翠の追い詰め方が流石でした。

2024/01/11

sin

刑事コロンボのようなヨレヨレの親父…いや、ヨレヨレのコートを羽織った中年男性に何度も顔を見せられると不快だろうが陰で古畑任三郎を気取った彼女が接触する度に舞い上がる男の様は彼女の目に愚かに映るだろう。正義の履き違えで殺人という罪を犯した教師も、殺人を元刑事と云う経歴で成し完全犯罪の自負に罪を糊塗してしまう様も浅はかと言う他はないが、殺人を殺人故に糾弾する彼女は果たして何を成し得ているのだろうか?彼女の殺人の証明は正しい倫理ではあるが、まるで西洋医学のような対処療法でありその根本を取り除く手段とは思えない。

2024/02/25

森オサム

城塚翡翠シリーズ二作目。前作が完ぺきに完結した長編だったので、続編はどうするのかと思ったら倒叙物中編集となっていました。そして、倒叙物は同じ様なパターンの繰り返しになるイメージが有りますが、本シリーズは読者への挑戦が入る、と言う変わり種。なるほど、良く出来ていて面白いと思いました。主人公の(演じている?)キャラには確かにイライラさせられますが、まあ一応意味が有る、という事で我慢しましょう(笑)。3話目はすっかり騙されてとても良かったです、ドラマはどうやったのでしょうか?。ドラマも続編も気になる良作でした。

2023/12/13

おっしー

翡翠ちゃんシリーズ2作目。倒叙モノの中編3編。確かに倒叙トリックのミステリってあんまり読まないかも。「探偵の推理を推理する」ことを読者への挑戦状で課せられる。面白い構成だと思った。最後の「信用ならない目撃者」が派手にやってくれて良かった。あっぱれ。今回は翡翠ちゃんは主役でありつつも、相棒の真ちゃんの立ち回りもかなりクローズアップされていて、シリーズものとしての方向性が見えた感じなのかな。翡翠ちゃんにぶんぶん振り回される真ちゃんも可愛かった。とはいえ、好みとしては前作の方が好きだったかな。次回作も楽しみ。

2024/03/12

感想・レビューをもっと見る