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バスクル新宿 (講談社文庫)

バスクル新宿 (講談社文庫)

バスクル新宿 (講談社文庫)

作家
大崎梢
出版社
講談社
発売日
2024-01-16
ISBN
9784065344002
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バスクル新宿 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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紫 綺

単行本にて読了。大型の夜行バスターミナル「バスクル新宿」で起こる、日常を描いた連作短編集。日本のあちこちから往き来する、いろいろな人びと。そこには様々な想いが交錯、そして一つに収束する。

2024/05/04

カブ

バスターミナル「バスクル新宿」様々な思いを乗せて長距離バスが出発して行く。袖擦れ合うも他生の縁とは、よく言ったもので隣あった人たちの温かい気持ちや、お節介で繋がりができる。ステキだな。ちょっとバスで旅に出たくなる。

2024/02/28

よっち

たくさんの人々が行き交うバスターミナル「バスクル新宿」。それぞれの目的地を持つ人々がひととき同じ時間を過ごし、同じ事件に巻き込まれてゆく連作短編集。途中のPAで乗客が消えてしまった理由、部費の使い込みがバレた同級生の捜索で出会った元刑事との世間話、修学旅行中に同級生が消えた理由、事故で立ち往生したバスで不審な動きをした男の正体、そして事件をきっかけに出会う登場人物たち。それぞれの人生の岐路が描かれる人間模様はいろいろありましたけど、最後に一つに繋がってゆく結末がどこか著者さんらしくてなかなか良かったです。

2024/01/16

のんちゃん

巨大バスターミナル「バスクル新宿」その場を中心に置き、その待合室、そこへ向かう人々の背景、バスを利用する人々の事情、その気持ち等をトータルに物語にした短編集。私が読後感じ思った事は全て解説の小出和代さんが記されていたのでそちらにお任せする。年間約60〜100冊弱をここ数年、読書してきたが、この作品、久々に私の琴線に触れた一冊だった。人の掛け値なしの善意に涙した話もあった。ターミナルはその雰囲気だけでも小説になりうる場所だけど、敢えて目的地迄時間のかかるバスを選択された作者の着眼点に拍手を送りたい。

2024/03/16

mayu

多くの人が行き交う新宿駅のバスターミナル「バスクル新宿」が舞台。昨年利用したバスタ新宿を思い出しながら読んだ。日頃生活の中では交わらないだろう老若男女がバスターミナルを通して出会う物語に、人間関係が希薄な世の中だからこそこういうの良いなぁと思う。身も知らない他人の事を思いやり、その想いに救われる事がある。バスを舞台に繰り広げられる日常の謎はハラハラして先が気になるものばかり。「パーキングエリアの夜は更けて」が1番好きだった。たまたま乗り合わせただけの縁が深まって繋がっていく温かい一冊。

2024/01/23

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