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本が紡いだ五つの奇跡 (講談社文庫)

本が紡いだ五つの奇跡 (講談社文庫)

本が紡いだ五つの奇跡 (講談社文庫)

作家
森沢明夫
出版社
講談社
発売日
2024-03-15
ISBN
9784065346341
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本が紡いだ五つの奇跡 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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よっち

仕事に行きづまる編集者の津山が本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼。そうして生まれた作品がそれぞれの人生を動かしてゆく連作短編集。営業への異動話が出ていて最後に後悔しない本を作りたかった編集の津山、元妻の再婚で娘と縁が切れそうな売れない作家・涼元、余命宣告された丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、後悔しないように自らの想いへしっかりと向き合ってゆくそれぞれのエピソードがあって、それがひとつの結末へと収束してゆく素敵な物語でした。

2024/03/26

Roko

人には、それぞれに悩みがあります。それを誰かに相談できればいいのだけど、言えないのです。こんなことを言っていいのか?こんなことを考える自分はダメな人間なんじゃないか?怖くて言えないのです。 そんなときに手に取った一冊の本が人生を変えることって確かにあります。本の中の言葉が背中を押してくれることもあるし、何かに気づかせてくれることもあります。 涼元マサミが書いた「さよならドグマ」はそんな力を持った小説だったのですね。読んでみたいなぁ。 #本が紡いだ五つの奇跡 #NetGalleyJP

2024/03/15

タルシル📖ヨムノスキー

目の前が真っ暗になって一歩も前に進めなくなった時、そっと足元を照らし、背中を押してくれる本がある。そんな本を作ろうとする編集者、作家、ブックデザイナー、書店員、そしてそれを受け取った読者の物語。どのエピソードもじんわり心に沁みてくるが、余命宣告され、その本のデザインの仕事を最後の仕事に決めたブックデザイナーの青山氏とその奥さんの関係がグッとくる。こんな夫婦でありたいと、こんな夫婦であれたらと心から思う。それから読者代表の美大生・健太郎とその父親・一成の関係も。もし私が勧めた本が誰かのチカラになれたなら。

2024/04/06

Atsushi

「ひとりのために」。崖っぷちの編集者から始まった思いが一冊の本を通して何人もの人生を救う。一度は筆を折る決意の作家が愛娘のため一念発起するくだりは胸が熱くなった。人も本も出会いは偶然かもしれないけれど、そんな出会いを大切にしようと思った。優しくて温かい森沢ワールドでした。

2024/04/14

mayu

鳥肌が立つほど感動して心揺さぶられる本『さよならドグマ』を通して、ゆるく波打つ様に繋がっていく連作短編集。優しくて温かくて美しい。森沢さんの本って心が洗われる感じがある。でも結構簡単に本があっという間の完成でビックリした。なんというか結構簡単に前向きに進むから、文中に出てくる響く言葉が荒んだ心の私にはスルッと流れてしまって響かず。素直に受けとって、胸打たれて感動できたら良かったなぁと思う。鳥肌が立つ程の本に出会えるってそれだけで奇跡だよね。優しくて温かくて美しくて眩しい世界を味わえる一冊。

2024/04/02

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