KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

朱色の化身 (講談社文庫)

朱色の化身 (講談社文庫)

朱色の化身 (講談社文庫)

作家
塩田武士
出版社
講談社
発売日
2024-02-15
ISBN
9784065347454
amazonで購入する Kindle版を購入する

朱色の化身 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

よっち

ガンを患う元新聞記者の父から辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受けたライター大路亨。しかし一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒が、突如姿を消していたことを知るミステリ。大路が元夫や学生時代の友人たち、銀行時代の同僚たちに取材を重ねていくことで明らかにされる珠緒の人生。そして彼女の人生に大きな影響を及ぼした昭和31年の福井・芦原大火。その先に待っていたのはなかなか業の深い真相でしたけど、何とか前向きに生きようと足掻いて、ままならない苦悩を積み重ねながら生き抜いてきた壮絶な人生が圧巻の物語でした。

2024/02/15

のぼる

『存在のすべてを』を堪能し、その勢いで読んだものの、登場人物の多さに頭が混乱し、集中力を欠いた読書になってしまった。 勿体ないので、またいつか再読したい。

2024/03/08

ごえもん

昭和31年、芦原温泉で起きた大火事、そのシーンから始まり、2020年、父の依頼を受けて失踪した辻珠緒を探して調査&取材する主人公。登場人物が多いうえ、読む側も手探り状態だった「事実」が、「真実」の部になって次第に明かされていく構成。なかなか見事。が、見事すぎて作為をかじるほど。失踪した辻珠緒は京大卒業後、男女機会均等法で女性総合職として銀行に就職している、ほんと、そんな時代もあったって懐かしく読めました。福井県がいっぱい出てくる一冊なので、県民として読んでよかった。しかし、登場人物相関図がほしい笑

2024/04/15

shun

2024年9冊目。エスパルタリーズで読了。インタビュー形式で話が進んでいく感じが、湊かなえさんの作品のように感じた。登場人物が多くて、頭の中の人物相関図にアクセスするのが大変だった。一気読みした方が良さそうな作品。様々な謎が少しずつ解けていく感じが個人的には心地良かった。

2024/03/25

元新聞記者のライター大路亨が、父親の依頼を受けて、失踪した女性 辻珠緒の行方を追うために、彼女に関わった人達にインタビューをしていく。様々な人々の証言を聞くうちに、謎めいていた珠緒のひととなりがやがて形を見せ始め、悲しい過去と人生が、そして因縁が見えてくる。伝聞でしか描かれない物語なのに、圧倒的な緊迫感とリアリティだった。

2024/03/22

感想・レビューをもっと見る