映画『罪の声』が10月30日全国公開! いま最も新作が待たれる作家、2年ぶりの新刊が本日発売 『デルタの羊』刊行記念<特別対談>声優・速水 奨×作家・塩田武士
代表作『罪の声』『騙し絵の牙』が相次いで実写映画化されるなど、出版内外で熱い注目を集める小説家・塩田武士氏が、2年2カ月ぶりとなる新刊『デルタの羊』(KADOKAWA)を刊行する。アニメ業界が舞台となっているこの作品をいち早く読んだのは、男性声優による音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」への参加も話題を呼んだ、レジェンド声優の速水奨氏だ。2人はこの日が初対面だったが、冒頭からエンジン全開の対話が始まった。
『デルタの羊』(塩田武士/KADOKAWA)
――『デルタの羊』はアニメ業界で働く2人の男性が主人公です。最初に登場する渡瀬智哉は、伝説のファンタジー小説『アルカディアの翼』をテレビアニメ化するために奔走するアニメプロデューサー。もう1人の主人公である文月隼人は、企画内容の特殊性から業界をざわつかせているテレビアニメ作品に原画マンとして携わる、中堅アニメーターです。2人の人生が交わり、やがて予想外の物語が切り開かれていく……。アニメ業界の最前線を走り続ける速水さんは、本作をどのよ…