風の中に立て ー伊集院静のことばー 大人の流儀名言集
風の中に立て ー伊集院静のことばー 大人の流儀名言集 / 感想・レビュー
tetsubun1000mg
伊集院氏の小説もエッセイも好きだったので、新作が読めないのは大変寂しいが、作家は文章や本が残るので読者の心には生き続けるのではないでしょうか。 この本は「大人の流儀」シリーズの名言集としてコンパクトにまとめられているが、面白かったのは追悼エッセイだった。 夫が編集者で仲が良かったという漫画家の大和和紀さんは、ペンネームが「はいからさんが通る」のキャラクター「伊集院忍」を元の会社の社長から薦められてつけたとか。 立教大学野球部で一緒だった元プロ野球選手の横山忠夫さんは「カッコつけてたけど、根は繊細だった」。
2024/04/12
海(カイ)
追悼エッセイは読んでて泣けてきちゃった🥹
2024/03/08
ハチ
久しぶりに伊集院さんのエッセイを手に取った。 いつもの伊集院節だった。が、少し寂しげだった。 今年の3月は寒いな。弛緩した気持ちに一陣の冷気となって気持ちが引き締まるような、乾いた文章。 贅沢なありがたい読書時間となった。
2024/03/19
okhiro
そうだなと思う名言もあれば、そうかなと思う名言もある。いつの時代でも正しい考え方はこうであると、説得力ある表現が渋い。同じことを他の人でなく作者が言うからカタチになる。第4章の各テーマが特によい。書名になった章タイトルは、人生はそういうものだろう、と単に達観するのでなくそうあるべき、そう考えるべき、そうすべきだと静かに、熱く、深く語りかけてくる。冷めて成り行きに任せるのでない、事なかれ主義で凡々と生きるのでない、と酒を片手に目の前で話しているかのような名言集である。
2024/03/29
fukui42
「口数は少ないけど、いざという時味方になってくれる、博識の伯父さん」。私の中で伊集院さんは、そんな存在でした。多弁ではないゆえ、その言葉に重みがあるというか。『サヨナラが教えてくれること』の章は、成人皆一回は呼んでもいい言葉たち。「大人の流儀」シリーズ、また折を見て読みたい。本を開けばそこに、伊集院さんがいるのだから。
2024/04/22
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