彼女たちの場合は 上 (集英社文庫)
彼女たちの場合は 上 (集英社文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
詳しい感想は下巻にて。それにしても不穏な空気を書くのが巧いなあ。
2022/05/13
エドワード
ニューヨークに住む、従姉妹同志の逸佳と礼那はある日ふらっと旅に出た。「これは家出ではないので心配しないでね。」久しぶりの江國さん。しかも10代の少女ふたりがアメリカを旅する。実にエキサイティングだ。若者の気ままな旅。バスやヒッチハイク。楽しいだろうなあ。メイン州はワイエスの故郷、ニューハンプシャー州はアービングの小説の舞台。江國さんはフィレンツエやパリの印象があるけれど、私の知らないアメリカ、それも東海岸の人々と空気感が新鮮だ。カバードブリッジ、コグ式機関車などは画像検索しておぉ~と感動。下巻へ続く。
2022/05/05
えいなえいな
江國さんは未読の小説を読むのが嬉しい作家さんの一人です。森博嗣さん、村上春樹さんや伊坂幸太郎さんなど、新刊を待ち望んでいる作家さんの新作を読む時とはちょっと感覚が違うのです。新作を待って読むということはしないのですけどね。表現が難しいですが、きっとストーリーや文章を楽しみたいのではなく(もちろんそれもありますが)、世界観に浸りたいような感じです。あの世界観にあの文章がピッタリなのです。今回は江國さん作品ではあまり読んだことのないロードムービーでとても良かったです。感想は下巻の後に。
2022/07/06
takakomama
アメリカに住んでいる、いとこ同士の14歳の礼那と17歳の逸佳は、手紙を残して旅に出ます。日本ならば中学生と高校生、未成年の女の子ふたりの異国で行き当たりばったりの旅にハラハラさせられっぱなし。
2022/06/19
みる
久しぶりの江國さん。やっぱり文章が好きだなぁ、身体に馴染む気がする、と思いながら読み進めていたけど、すごくアメリカに行きたくなって困った。もとから海外の風景が大好きだけれど、江國さんが描くとより魅力的にみえてしまう。アメリカ横断いいなぁ、とそればかり思ってしまったけれど、お話自体もとても楽しい。下巻も楽しみです。
2022/06/16
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