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恋に焦がれたブルー (集英社文庫)

恋に焦がれたブルー (集英社文庫)

恋に焦がれたブルー (集英社文庫)

作家
宇山佳佑
出版社
集英社
発売日
2023-05-19
ISBN
9784087445220
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「恋に焦がれたブルー (集英社文庫)」のおすすめレビュー

恋するほどに痛みが襲う不思議な病気を描く、不条理で切ない恋の物語

『恋に焦がれたブルー』(宇山佳佑/集英社文庫)

 累計発行部数72万部を突破した『桜のような僕の恋人』(集英社文庫)をはじめ、切ないラブストーリーが若い世代を中心に支持を集める宇山佳佑氏。童話「シンデレラ」を下敷きにした極上の恋愛小説『恋に焦がれたブルー』(集英社)が文庫化され、5月19日に発売となった。

 靴職人になりたいと夢みる高校3年生の歩橙(あゆと)は、同じ学年の青緒(あお)に恋心を寄せている。ボロボロのローファーを履いた彼女はいつもひとりぼっちで、笑顔を見せることはない。歩橙はそんな青緒に、手作りの靴をプレゼントして笑顔にしたいと思い立つ。当初は歩橙を気味悪がった青緒も、不器用だがひたむきな彼の姿と靴作りにかける熱い思いを知るにつれて、次第に惹かれていった。

 母を亡くして伯母夫婦のもとに身を寄せている青緒は、家の中で冷淡な扱いを受けていた。高校卒業後には自立することを目標に、いくつものアルバイトを掛け持ちしてひたすら貯金に励み続けてきた青緒だったが、歩橙との出会いを通じて少しずつ笑顔を取り戻し、お金だけではない夢を見つけようと歩き出す。

 …

2023/5/20

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この夏、一冊分おおきくなろう。集英社文庫「ナツイチ2023」

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集英社文庫、夏のフェア「ナツイチ」が今年もスタート! ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、フムフム。読み終えたころには、ひと回りおおきな自分に出会えるはず。さあ、この夏もいっぱい文庫をよまにゃ!

よまにゃ●読書が大好きな、集英社文庫のキャラクター。口癖は「よまにゃ」。 ©Noritake

(文=野本由起)

ナツイチとは? 毎年恒例、集英社文庫のサマーフェア。フェア参加書店で対象文庫を1冊購入すると、その場で1つ「よまにゃ画面クリーナー」をプレゼント。さらに、特設サイトでは人気声優5人の朗読動画を公開中!

今年読むならこの7冊から!

「思い込み」や「決めつけ」を子どもたちが鮮やかに翻す!

『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎 集英社文庫 792円(税込) 「先生の先入観を崩してやろうよ」─生徒の優劣を決めつける担任教師に一矢報いるため、6年生の僕らはある作戦を決行する。表題作をはじめ、収録された5 編はすべて小学生が主人公。「僕は、そうは、思わない」と先入観を覆す彼らの姿が、清々しくも眩しい。

 …

2023/7/6

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夏の文庫フェア「ナツイチ」が今年もやってきた! 豪華声優陣の名作朗読や「よまにゃ」グッズの配布など気になる企画が目白押し

 夏の風物詩とも言える集英社の文庫フェア「ナツイチ2023」が、2023年6月20日(火)からスタートした。全国の参加書店で「ナツイチ」の対象作品を購入すると、「よまにゃ画面クリーナー(全4種)」をその場で一つプレゼント。ほかにも豪華声優陣が名作を朗読するキャンペーンや、毎年恒例の限定カバー版文庫なども登場し、夏の読書に彩りを添えている。

 今年で33回目を迎える「ナツイチ」は、若い世代へ読書の素晴らしさを伝えるために実施されている文庫フェア。7月21日は語呂合わせで「ナツイチの日」と呼ばれており、毎年6月下旬から9月下旬までを「ナツイチ」期間としてフェアを開催している。

 今年は6月20日(火)から9月30日(土)まで、全国およそ4000軒の書店で実施されるという。

「ナツイチ2023」の対象作品は81作品がラインナップされており、中でも目玉とされているのが、伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』。2020年4月24日(金)に発売された同書は、「ナツイチ」フェアの開催とともに文庫本として再登場を果たした。

『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎/集英社文庫)

 ほかにもビー…

2023/6/28

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恋に焦がれたブルー (集英社文庫) / 感想・レビュー

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よっち

靴職人を目指す高校生の歩橙が恋心を寄せる同級生の青緒。いつもボロボロのローファーを履いている彼女に、手作りの靴をプレゼントしようと思い立つ青春小説。友達も作らず、ひとりぼっちで笑顔を見せたことすらなかった青緒が抱える複雑な事情と、不器用に真っ直ぐに恋する気持ちを靴に込めようとする歩橙。いくつもの苦難を乗り越えて再会した二人に待ち受ける運命はあまりにも過酷だと感じましたけど、それでも不器用に夢を追いかけ続けて、一途に思い続ける大切なものは変わらない二人が迎えた結末は、とても彼ららしい素敵なものに思えました。

2023/05/19

原玉幸子

種々ある定義に嵌まるか定かではないですが、「これが噂のライトノベルか」です。(違うなら、ごめんなさい。)「エンターテインメント小説は映像的」と評する私の感性では、差し詰め「ラノベは漫画を読んでいる時の感覚に近い」のではないでしょうか。私にとっての「恋愛あるある」が全く無く(こんなに青臭いか、と呆れ)、これでもかっていう性悪女が出て来て、金銭に纏わる厭な感情の蠢きや、悲しい身内の死…… あぁ、漫画的。通勤一往復で読んだ第一章だけで、放り出しました。ごめんなさい。(●2023年・夏)

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「シンデレラよりシンデレラな話」を求める方にオススメしたい一冊。「恋を諦めたくない方」にオススメしたい一冊。ただ大人になってしまうとこういう恋の感じとか忘れてしまうし、激甘な一冊に変わってしまうんだな…と思いました。それでも楽しめて良かった。★★★★⭐︎

2023/11/25

🧸

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2023/09/10

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