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ぼくたちがコロナを知らなかったころ (集英社文庫)

ぼくたちがコロナを知らなかったころ (集英社文庫)

ぼくたちがコロナを知らなかったころ (集英社文庫)

作家
吉田修一
出版社
集英社
発売日
2023-08-21
ISBN
9784087445572
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ぼくたちがコロナを知らなかったころ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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旅するランナー

ANA機内誌「翼の王国」2016年11月号~2019年9月号に掲載されたエッセイ。「少し大げさかもしれないが、誰かと出会うということは、それまでに過ごしてきた自分の時間とその誰かの時間が、そこで一緒になるという、とても壮大なことかもしれない」と書かれている通り、人との出会いの素晴らしさが伝わってきます。コロナ禍を経験し、ぼくたちが出会いの大切さを知っていたころを思い出すことの必要性が高まっていると思うんですけど、あながち間違っていないかもしれません。

2023/10/26

keroppi

「翼の王国」2016〜2019年に掲載されたエッセイが収録されている。書かれた頃は、コロナなんかなくて、行きたいところに行って人と触れ合えていた。それをこんなタイトルでまとめるのだから、これはこれで凄いと思う。このタイトルにしたことで、その自由さが際立って見えてくる。コロナで失くしたもの、コロナを経て気づいたもの。吉田修一さんの日々の穏やかな感動は、染み入ってくる。

2023/11/18

pohcho

ANA機内誌「翼の王国」連載のエッセイ集。毎回、いろんなところにお出かけされていて楽しそう。吉田さんは一見強面なんだけど、中身は横道世之介風の素朴な方。飾らない文章で読んでるこちらもリラックスできた。「ネコメンタリー」撮影秘話も楽しかった。「付き合いが長くなればなるほど、相手のことが分からなくなり、分からなくなればなるほど好きになっている」って、あふれ出す猫愛が素敵。ちなみにタイトルはコロナの前に書かれたエッセイだから。知らなかったころにはもう戻れないけど、また少しずつ、飛行機に乗る旅もできるといいな。

2023/09/29

piro

ANA機内誌連載のエッセイ、コロナ前の約3年分を集めた一冊。旅の話や夜の街の話、そして猫の話など、吉田さんの人となりが感じられる軽やかなエッセイ集でした。京都の大人の夜は何だかちょっと羨ましい。京都のお座敷、一度は体験してみたいものです。そして網走、箱根、ハワイ、台湾…私の好きな場所の話ばかり(笑)。箱根以外はしばらく行っていないので、今すぐにでも行きたいなぁ。意外な印象を受けたのが、表紙にもなっている飼い猫金ちゃん、銀ちゃんのお話。何だかんだ言って猫にデレデレな感じの吉田さんの様子が微笑ましい。

2023/11/25

チャーミン

ANAの機内誌「翼の王国」2016〜2019年に連載されたエッセイ集。時はまさにコロナ前夜、自由に旅ができた頃が懐かしい。海外や国内旅行記以外にも、「国宝」の誕生秘話や芥川賞受賞秘話、そして愛猫の金ちゃん銀ちゃんのこと、とても幸せな気分になりました。

2023/10/15

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