カム・ギャザー・ラウンド・ピープル (集英社文庫)
カム・ギャザー・ラウンド・ピープル (集英社文庫) / 感想・レビュー
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集中巻末の『マンディリオンの犬』が特に良かった。 嘗ても今も人々と共にいた・いる犬たち。 彼らに纏わる場所や人々の記憶の結実としての像・形─或いは奇跡の結実としてのイコン。 形あるものの補集合としての宇宙。
2023/09/06
Decoy
独特な味わいを持った4作品。表題作が、特に良い。話がポンポン飛んで、一見散漫な印象を受けるが、どうもあえて採った手法で、ベースに忘れたい・無かったことにしたい記憶が潜んでいることが何となく見えてくる。この「何となく」の匙加減に、巧さを感じた。
2023/12/30
のじ
帯にひかれて買ってみたけど、4編のうちそとっかわの2編はとにかくわからない。どことどこがどうつながっているのか、この人とこの人の関係性はどうなっているのかとか。3つめの「透明な街のゲーム」がそんな中では独特の空気感を持っていてよかったかも。全体にとにかくむずかしかった。
2023/09/20
ぴちゃん
表題作が良すぎた。 主人公は細かいことは気にしないような雰囲気の女の子。ただ生まれてからはいわゆる肥満児だった。 普通に生きてきたはずなのに、地層のように積み重なる性被害の経験。主人公は女としての問題を解決した背中の綺麗なおばあちゃんを羨ましく思っていたのだろうか。主人公が失踪する渋谷の街がリアルで自分も一緒に走っている感じがした。 許すか許さないかは自分で決めるから、謝って勝手にほっとしないでほしい。
2023/08/23
ぱーぷる・ばんぶー
4編の短編集。幼少期からの秘められた思い出の積み重ねがラストにつながっていく表題作がよかった。タイトルはボブ・ディランの「時代は変わる」の原題。
2023/09/06
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