紫式部と清少納言 二大女房大決戦 (集英社文庫)
紫式部と清少納言 二大女房大決戦 (集英社文庫) / 感想・レビュー
のこ🐈
読み始めたらおもしろくて一気に読了。「なんなのそれは、どういう設定なの」には思いっきり笑わされました。後ほど種明かしがあって、ナルホド、となったり。紫式部についても清少納言についても、著作を少し読んだことがあるくらいでほとんど知らなかったのですが、少し知識が増えたと思います。それと、真夜中に読んでいたのでモノホンが出てきた時にはちょっとゾワゾワしてしまいました。解決したと思ったらやっぱり出るんかい!みたいな。書くこと、書き続けること、生きること、愛すること、恐れないこと。色々な言葉が胸に響いた一冊でした。
2024/01/26
ルチル
「光る君へ」をやってるから読んだんじゃなくて、瀬川さんがこんな時に出版するからだー! 出仕時期に若干ずれがある二人と、そんなに美人でもないし控えめなのに凄まじくもてる和泉式部が物の怪騒ぎを解決するという、瀬川さんの十八番が炸裂。最後のタネ明かしには、意外と信憑性あり(冲方丁「月と日の后」読むと、藤原彰子がどんな女人だったか分かる)。シリーズ化できそうだけど、先に「ばけもの好む中将」の続き書いてください。清少納言てあんな随筆書いてるけど、気が強かったとは限らないと思うんだけどな。まあ偉そうではあったかも。
2024/02/12
びっぐすとん
「ばけもの好む中将」ほど笑えるポイントはなかったけど、紫式部は好印象。一条天皇の皇妃は定子と彰子(あとは気の毒なエピソードのある元子)しかスポットが当たらないけど、弘徽殿女御や暗部屋女御も出てきて、紫式部と清少納言がタッグを組むというのが面白かった。欲を言えばせっかく2人が組むのだからミステリー部分がもう少し凝ってたら良かったかな。続編があるならその辺を期待したい。それにしても1人の女性だけを愛することが許されない帝も、他の女性を忘れられない夫を愛するのも、蚊帳の外のような他の妻も、皆辛いよね。
2024/01/23
きょん
帯にあるバディものというよりは、あとがきの通り三大怪獣大戦争の方がニュアンスは近いかな。陰キャの紫式部と気の強い清少納言を抑えて、親王兄弟二人を従えてる和泉式部最強の印象が強かった。
2024/03/17
あおい
紫式部と清少納言が宮中に現れる幽鬼の謎を追う。ありえないけど二人のバディぶりがなかなかいい感じ。時代背景や有名なエピソードも散りばめられていて面白かったです。
2024/02/18
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