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銀狼王 (集英社文庫)

銀狼王 (集英社文庫)

銀狼王 (集英社文庫)

作家
熊谷達也
出版社
集英社
発売日
2013-03-19
ISBN
9784087450453
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銀狼王 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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いたろう

著者の小説は、直木賞受賞作「邂逅の森」以来の2冊め。本作もやはり猟師の話だが、大作であった「邂逅の森」に比べると、ページ数は半分以下。しかし、物語に含まれる熱量は決して負けてはいない。舞台は明治20年の北海道、主人公は、有害鳥獣獲殺手当を目当てに、熊や狼の狩りしている老猟師・二瓶。この時代、絶滅寸前であった狼(ここではニホンオオカミより大きいエゾオオカミであろう)、その中でも、銀色の毛並みの巨大な狼<銀狼>と猟師・二瓶の戦いという、ただそれだけのシンプルなストーリーながら、張り詰めた緊迫感が堪らない力作。

2020/04/27

藤枝梅安

久しぶりの熊谷さんの「狩り」物を読む。江戸から明治へと時代が移り、武士から平民となった多くの人々の苦難に触れながら、北海道で「王」と呼ばれる大型の銀狼を追い詰め、追い詰められる猟師・二瓶の孤独な戦いを描く。後半は二瓶と銀狼との凝縮された時間を丹念に描写し、ストイックなまでの二瓶の動きと、もはや獣の域を超えた銀狼の動きを遠近感のある文体で最後まで緊迫した状況を読者に提供してくれる。長編ではないが、時間がかかり、読後感も重い。

2013/07/15

はつばあば

日本版「オオカミ王ロボ」。開拓期のエゾの地に来た猟師(マタギではない)二瓶。殺戮を繰り返された狼だがアイヌの古老に教えられた「銀狼」に会いたい・仕留めたいという猟師の本能に突き動かされる。雪深い山での「銀狼」との知恵をかけた死闘。山の神様は「運」をどちらに授けるのか。・・・二瓶がマタギでは無いと思うのは、彼の持つ銃がウィンチェスターで村田銃でないからだ。マタギは山の神様に対して畏敬の念を持つ。散弾銃のような物で対峙しないだろう・・・と浅はかな婆の独り言

2015/04/17

おかだ@金曜出没

男のロマン的なものに浸りながら楽しく読了。妻子を失くし失意を抱えて生きる熟練の猟師・二瓶と山の神とも言われる幻の狼・銀狼王との戦い。マタギの生き様カッコイー!って話かと思いきや、むしろ狼の生き様が異様に格好良くて、狼を撃たないでくれよ〜そっとしておいてやれよ〜と、二瓶に怒りすら覚える話で…。とは言え人と獣の間で繰り広げられる、殺るか殺られるか、相手の出方を探り合う心理戦には終始ゾクゾクした。狩りって知的なんだなあ。

2017/07/24

つねじろう

作者得意のマタギもの、三部作は読んじゃったから久々。今回の相手はオオカミそれも銀色の毛をもつ特大もの。もののけ姫か?美輪明宏?と一人でツッコミながらワクワクしつつ読み進む。少し狼王ロボ風。マタギ表現は相変わらず流石だが、いつものしつこさは抑えられ、銀狼との知恵比べバトルも含め淡々と描かれる。よって物足りない。銀狼も王として背負ってるものが弱い。自然の気高さ不足かなあ、ちょっと残念。時間をおいてもうひとつのオオカミ物を読んでみよう。

2013/03/23

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