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終活ファッションショー (集英社文庫)

終活ファッションショー (集英社文庫)

終活ファッションショー (集英社文庫)

作家
安田依央
出版社
集英社
発売日
2015-07-17
ISBN
9784087453393
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終活ファッションショー (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

キョーレツなタイトルの勝利。これは手に取るでしょ。2012年の作品だが、当時から「終活」という言葉は一般的だったのだな。人にはそれぞれ理想とする終わり方がある。でもそれを言葉にしたり形にしたりするのは、日本では「縁起が悪い」と括られてしまう。在日アメリカ特派員による日本の文化の切り取り「ニッポン点描」が面白い。

2022/05/18

ひな

ライトな作風でありながら ”死を語るのはタブー?””お葬式とは誰の為のもの?””自分に何かあった時、誰に何を伝える?”etc…本当に いろいろ考えさせられる。”死”を考える時どうしても年齢順に考えてしまいがちだけど決して そうとは限らない。そして家族や知人と話す中『そんな話、縁起でもない!』となりがちだけど大切な話だなとあらためて思う。命を大切に想うからこそ その終わりも見つめなければならないのだ。市絵の周りに集まる人たちにクスっと笑い ほろりと涙する・・・テーマとは裏腹に ちょっとココロが ほんわか❁

2018/09/27

rokoroko

老女の相談を受けているうちに自分の死に装束を選んできて見せるショーを企画。実行するのにあたってこれからの事考えるという割合重い話を軽いタッチで描いている。興味深かった

2021/08/24

Natsuko

司法書士の顔も持つという安田依央さん初読み。ある後悔から「就活ファッションショー」を企画開催することになった市絵。着たいものを来て好きな音楽をかけ思いを語るこの企画、登場人物一人ひとりの衣装・曲・メッセージにじんわりきながら、自分だったら…と想像してみたりした。合間合間に差し挟まれた米国人ジャーナリストのコラムによると、世界的には日本の「ソウギ」「ギシキ」は独特で、死の話題をタブーにする文化も珍しいそう、このコラムも興味深かった。時間がないと斜め読みする私が、じっくり一週間以上かけて読了した珍しい一冊。

2020/06/26

cocoa

人は死んだ時、どんな風に送り出してほしいだろうか。希望があってもそれを伝えてなければ、その思いは遺された人達には届かない。お気に入りの紬の着物で旅立ちたいという姑の遺言を果たせず、自殺しようとした波津子。そんな波津子を助けた市絵は、最後に着せてほしい服を披露する終活ファッションショーを企画する。最後に着たい服から始まったが、それは生きているうちに大切な人へのメッセージを残すものへと変わっていく。終活とは、残りの人生をよりよく生きるための活動でもある。静さん、岡本夫人のメッセージに涙。立つ鳥跡を濁さず、だ。

2015/10/04

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