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泣き虫チエ子さん 旅情編 (集英社文庫)

泣き虫チエ子さん 旅情編 (集英社文庫)

泣き虫チエ子さん 旅情編 (集英社文庫)

作家
益田ミリ
出版社
集英社
発売日
2017-08-22
ISBN
9784087456219
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「泣き虫チエ子さん 旅情編 (集英社文庫)」のおすすめレビュー

平凡だけど、退屈じゃない夫婦関係――益田ミリが描く、仲良し夫婦の日常

 世間を賑わせた元おしどり夫婦のドロ沼離婚劇や、うんざりするほどよく見る不倫報道からは、仲の良い幸せな夫婦関係であり続けることがいかに難しいかがうかがえる。永遠の愛を誓ったはずのふたりがなぜそんな風になってしまうのだろう? もしかしたら、自分本位でパートナーへの思いやりが足りなかったり、あるいは逆に、自分を抑えて相手に合わせ過ぎてしまったりなんてことからすれ違っていくのかも。

『泣き虫チエ子さん 愛情編』

『泣き虫チエ子さん 旅情編』

 夫婦関係に不満がある人、これから結婚する人、結婚なんて面倒くさそうと思っているシングルにもぜひ読んでほしいのが『泣き虫チエ子さん 愛情編』『泣き虫チエ子さん 旅情編』(益田ミリ/集英社文庫)だ。感受性豊かで泣き虫のチエ子さんと、まじめで優しいサクちゃんの仲良し共働き夫婦の日常を描いたコミックの人気シリーズである。著者は益田ミリ氏。優しくほのぼのとしたイラストで、ほっこりと心温まる作品を多数生み出している。

 家でくつの修理屋さんを営むサクちゃんと、会社で秘書として働くチエ子さん。

 『愛情編』では、育ちも性格も全然違うふ…

2017/9/6

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泣き虫チエ子さん 旅情編 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

yoshida

チエ子さんとサクちゃんのように、ここまでお互いを自然に思い合う夫婦がいるのだろうか。こう思うのは私の心が冷めているからだろう。その人のことを考えると、自然と笑顔になる経験。最近はない。かつてはあったかも知れない。誰かと時間を共に過ごすことは貴重だということ、人を愛するということは、苦労もあるが実りもあるのかも知れない。私が一度あきらめて、心の奥底に沈めてしまった感覚と、その可能性を再び見つめることに気が付いた。現実は厳しいこともあると思うけれども、お互いを尊重して生きることは素晴らしい。読めて良かったね。

2017/09/06

mariya926

愛情編は読んでいませんが、図書館にあったので借りてきました。結婚10年でも仲良しな夫婦。あまりそんな夫婦の小説って読んだことがなかったので、ちょっと新鮮でした。泣き虫であり結構わがままなチエ子さんと、マイペースだけど自然とチエ子さんに合わせる夫。こんだけ大好きと自然に想えて表現できるのがいいなぁ。ちなみにここまで?と思う程、死について語るチエ子さんを見ると、幸せな怖いのかな?と感じました。夫ありきの幸せなのでいなくなることを考えるのが。怖い感じです。私ももう少し自然に甘えを表現してみようかな?と思いました

2022/02/27

単行本で読了済内容なのにまた読んで、またほっこりしてしまった。チエ子さん夫婦は本当に理想的。あんなふうにお互いを思いやれる一生のパートナーがいれば幸せだろうな。チエ子さんって結構もしも話や、将来の不安、悲しみ、死について等哲学的な話をして感傷的になることが多いですが、そこへサクちゃんが否定でもなくマイペースなのですが寄り添う形で話を聞いてあげたり共感する姿がいつも素敵だなと思います。またチエ子さんも一見わがままな態度をとっているようで実はサクちゃんに気を遣っているところなんかも好きです。

2017/09/17

Ikutan

会社で秘書をしているチエ子さんと家で靴の修理屋さんをしているサクちゃんは結婚10年目の仲良し夫婦。日常の小さな出来ごとやチエ子さんの胸のうち。さりげない日々の大切なものがぎゅっと詰まっていて、ほんわり優しい気持ちになりますね。チエ子さんのサクちゃんへの愛情はもちろん、そのお母様にまで馳せる思いにはっとさせられるところも。心配性のチエ子さんですが、大きな心で受け止めてくれるサクちゃんとは、とても似合いの夫婦ですよ。前作に、愛情編もあるのでそちらも読みたい。

2017/10/04

ぶんこ

結婚11年目のサクちゃんとチエ子さん。既に読んだのも出てきたので単行本で読んだのかな。チエ子さんがサクちゃんを結婚相手に選んだ慧眼に拍手。少々面倒くさい部分のあるチエ子さんにはピッタリの相手ですね。私もサクちゃんが大好き。チエ子さんより好きかもしれません。とってもお似合いで、読んでいるとほっこりしてきます。仕事場では甘えないけれど、家に帰ればわがままが言えて甘えられる大好きな人がいる。これって最高!

2018/04/09

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