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親を送る その日は必ずやってくる (集英社文庫)

親を送る その日は必ずやってくる (集英社文庫)

親を送る その日は必ずやってくる (集英社文庫)

作家
井上理津子
出版社
集英社
発売日
2018-11-20
ISBN
9784087458114
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親を送る その日は必ずやってくる (集英社文庫) / 感想・レビュー

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hatayan

当時52歳の著者が79歳の母と84歳の父を4ヶ月の間に看取った記録。老人の成長は子どものそれと逆で、できることが一つずつ減るということ。認知症の父にかすかに残っていたプライドを傷つけないよう、著者は「ホテルに泊まりに行く」と嘘をついて、訝る父を老人ホームに連れて行きます。幼い頃の思い出を重ねつつ、これが父親のためなのだと葛藤を押し殺す著者。親のお節介を面倒だと感じていたのは、幸せを日常的に感じていたからだったと著者は気づきます。育てられたことへの感謝を両親が健在のうちに表現できないか自省を迫る一冊です。

2020/06/20

Shoko

「葬送の仕事師たち」の井上理津子さんが4ヶ月という短期間のうちに相次いで両親を亡くした時のことを、家族間の揉め事や、菩提寺とのやり取り、葬儀、介護、老人ホーム探し、看取りなどについて赤裸々に述べた本書。読んですごく為になった。著者は「親を送る」にあたり後悔したことをたくさん書いているけど、後悔の全くない人なんて果たしているんだろうか。執筆時52歳ということは、私もあと10年もすれば介護や看取りについて真剣に悩まなければならなくなるということだ。→

2020/06/08

あゆみらい

二ヶ月前に父親を送りました。送る前に読めばよかったかな。作者さんはお母さんを突然失い、その4ヶ月後にお父さんを失い。大変だったでしょう。最後はあれができたんじゃないか、これをさせてあげたかった、といまだに考えています。

2019/01/08

DEE

急死してしまった母親と、施設で肺炎により亡くなった父親。二人を送った著者の記録。 「必ずいつかは来る日」と誰もが口では言う。でも実際はこの本のように混乱と困惑の連続になるのだろう。親も自分もいつまでも若いわけではない。先延ばしにしていたいことではあるが、どこかの段階できちんと向き合わなくてはならないことである。「必ずいつかは来る日」なのだから。

2021/04/18

てくてく

いきなり母を失うことになり、その後残された認知症の父をどうしていくのか右往左往する著者およびその周囲の人たちの混乱ぶりが描かれていて、父を亡くした時を思い出した。医師との意思疎通、お世話になってきたお寺との関係、混乱状況で選ばなければならない葬儀会社、母無き後の物の処分、高齢者向け施設の選択など、次々と遭遇する決断しなければならないことに義姉たちと立ち向かっている様が、大変ながらも凛々しかった。

2019/06/16

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