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石の血脈 (集英社文庫)

石の血脈 (集英社文庫)

石の血脈 (集英社文庫)

作家
半村良
出版社
集英社
発売日
2007-05-18
ISBN
9784087461619
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ジャンル

石の血脈 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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absinthe

歴史事実こじつけ本というジャンルが確立されている。その中でも王道といえる。古代エジプト、サンジェルマン伯爵、狼男、吸血鬼、巨石文明、狼男、さまざまな伝説を横断し現代に至る。absintheの大好きな陰謀の世界観。半村氏らしいエロも満載。やっぱり小説はこうでなくっちゃと思わせる。

KAZOO

何度目かの再読です。50年近く前に最初に読んだときにはこのようなSF伝奇小説を書く人が日本にも出てきたことに驚きました。シュリーマンの話から建築にからむ巨石信仰、あるいは狼男、吸血鬼など話がとてつもなく広がる感じでしかもエロティックな場面も多く若いころ読んだときにはかなり楽しんだものでした。いま読み直してみると話がやや拡散しすぎの感じでもう少し話を絞ってもという気がしました。しかしながらこのような稀有壮大な物語を書ける人はいなくなってしまいましたね。荒俣さんにがんばってもらいたい気がするのですが。

2023/03/09

財布にジャック

読書メーターで知った作品で、半村良さん初読みです。650ページもあったのに、あっという間に読み終わりました。アトランティス、クロノスの壷、巨石信仰、狼男、犬神憑き、吸血鬼と、物凄い壮大なスケールでただただ圧倒されました。ただ一つ気になったのが、性描写が多過ぎなので、苦手な方はご遠慮ください。

2010/08/13

流言

やろうとしていることはなんとなく察するが、長過ぎる上にそれに見合うだけの面白さがあるかというと、読み手を選ぶように思う。

2016/01/17

キキハル

GaGaさんのお勧めで再読。細かな部分は忘れていたので、初読の気分で楽しみました。古代神話、石の彫像、ケムビル、血の呪縛、不死、吸血鬼、狼人間・・・。伝奇好きが悶えるほどのアイテムを、目いっぱい盛り込んでうまく成功させています。この完成度の高さは他に類を見ないでしょう。あっさりと言ってしまえば、ノアの箱舟的選民思想が基本にあるのですが、それが美男美女だけというのがなんとも・・・。最後で夫を守るために比沙子のとった奇跡の行動が衝撃。愛の深さに心が震えます。唯一無二、第一級の伝奇作品です。

2010/09/04

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