もう一人の私 (集英社文庫)
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もう一人の私 (集英社文庫) / 感想・レビュー
心
積読本~!何の関わりもない9つのお話。だけど共通点が1つだ…「もう一人の私」。それぞれ違う人の、それぞれの違う内容の、全然違う形の「もう一人の私」。1つのキーワードで、これだけ違うお話を9編!!面白かった~d(⌒ー⌒)!
2017/02/18
ジンベエ親分
替え玉やなりすまし、双子等々、いろいろな形の「もう一人の私」をモチーフとした短編集。最初の2編くらいはあまり面白いとは思えず、「あれ?」と思っていたのだけど、「婚約者」のラストのセリフでぞわーっと来た。自分は本当に自分なのか?というアイデンティティの崩壊がこの作家の得意技だが、本作は最初から現実味が薄い、どこか悪夢のような文体で貫かれていることもあって、とことんロジカルなプロットなのにホラーっぽいムードが漂っている。「婚約者」と「冷たい夜明け」が好み。二転三転する悪夢のような怖い話。
2017/11/01
ヨーコ・オクダ
短編9本収録。タイトルがズバリ、この短編全部に通じるテーマになっている。自分と顔が似ている誰か、腹違いの兄弟、双子、パソコン通信上の別人格、自分を騙る誰か等々いろんなパターンに置かれた自分ともう1人が閉じ込められた小さな世界。どのエピソードもゾクゾクさせてくれる。中には設定やら結末がぶっ飛び過ぎのものもあるけど、短編ながら北川センセ流のピリッとしたどんでん返しが効いてるものが多い。うちのお気に入りは「渡された殺意」と「替玉」。どちらももうちょっと膨らませて、中編ぐらいのボリュームで読んでみたい。
2019/02/25
coco夏ko10角
タイトル通り「もう一人の私」がテーマの9つの作品収録の短編集。ちょっとしたゾクッがちらほら。特によかったのは『婚約者』と『ささやかな嘘』ささやかな嘘が最後には…これもうこの後どうする。
2020/03/25
Yun
「もう一人の私」をキーワードとした9編の短編集。どれもゾッとする話しばかりだった。そこには、人間の歪んだ思考があり、その思考がもたらす恐怖が余すことなく描かれている。日常に潜む恐怖を存分に味わえた。
2016/06/16
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