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私の犬まで愛してほしい (集英社文庫)

私の犬まで愛してほしい (集英社文庫)

私の犬まで愛してほしい (集英社文庫)

作家
佐藤正午
出版社
集英社
発売日
1989-06-20
ISBN
9784087494631
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私の犬まで愛してほしい (集英社文庫) / 感想・レビュー

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momo

佐藤正午さんの初のエッセイ集であり、オリジナルの文庫です。本にまとめられるにあたり追記の添えられている文章もあり、創作がいかに多く含まれているのかが種明かしされていて、興味深い内容です。最近の「小説家の四季」よりも感情が直接的に書かれていて、皮肉も強く伝わってきます。「長崎新聞」に書かれた「子供たちへ」は、子どもたちに向かって語るような文体で、ずばりと真理、厳しい現実を指摘していることに笑ってしまいました。しかも紙面にこのエッセイが掲載されたことを想像すると違和感があり、本当に愉快に思いました。

2017/09/30

こすも

デビューの28歳から34歳までに発表したエッセイをまとめたオリジナル文庫で、佐藤正午さん初のエッセイ集という位置付け。1989年初版で現在品切れ中です。僕はこの作品を読めば全作品コンプリートなので、定価の2倍を出して入手しました。構成は発表そのままのエッセイ+追記となっていて、初々しくも、追記で正直に創作ですと断りを入れてきます(この後に出したエッセイ集ではしらっと創作するので、後日読者から怒られたりします(笑))。映画化された「永遠の1/2」と「リボルバー」のエッセイが面白く、映画を観たくなりました。

2019/01/07

ponnnakano

新品がないので中古で購入。「追記」で自分の文章を解説してくれるのが生真面目で新鮮。『永遠の1/2』『女について』『リボルバー』『王様の結婚』などの創作秘話的な話があって興味深い。読み始める前から『私の犬まで愛してほしい』の意味がどこかに出てくるんだろうとずっと気になっていたのですが、まさかあとがきとは思わなかった。あ、でも頼まれるまでもなく、小説だけでなくエッセイも好きです。映画の原作者と言われて、いや、小説家なんだけどっていちいち訂正するのがいい。その通りだと思う。

2019/10/02

cozy

このタイトルはすごく素敵。佐藤正午さんはエッセイも含めて全部読む、を目標にしているので、取り寄せて読んだ。ファーストエッセイ集とのことで、「ありのすさび」や「豚を盗む」に較べて慣れていない感じも受ける。小説家になりたての正午青年が垣間見れた。

2017/02/09

頭痛い子

佐藤正午さん大好きなのに完読するまでに、めちゃくちゃ時間かかった(10日くらい)。あとから出た小説家の四季シリーズはスラスラ読めたのに。そういった意味ではこの頃の正午さんは、エッセイストとしては未熟だったのかもしれない。今までフワッとしか知らなかった、野呂邦暢さんとの経緯わかって良かった。

2024/04/06

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