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マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫)

マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫)

マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫)

作家
クライヴ バーカー
宮脇孝雄
出版社
集英社
発売日
1987-09-18
ISBN
9784087601329
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マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫) / 感想・レビュー

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bianca

少し間があいたけど、血の本シリーズ5作目。毎度この何となくチープで、B級感が漂う装丁で、ちょっと損しているんじゃ?と思う。中身は上質ホラー。シリーズ中で一番良かった。今回はあまり血みどろでない。ダークサイドへの好奇心は厄介なもので、人に虚勢を張らせ、後戻り出来なくする。自分で選択している様で、細かい分岐点に砂糖菓子を置かれ、導かれてしまうのだ。多くの人々が共有する不思議な感情。一見明るい面の眩しさに目をくらまされ、その陰に潜む闇を見抜けず、からめとられ抜け出せない4編。ストーリーは緻密に作りこまれ文学的。

2015/04/24

bookkeeper

★★★☆☆ 初読。荒廃した団地で恐怖の噂を糧にする怪人キャンディマン「禁じられた場所」。廃プールに巣食う異形を生み出す闇の聖母「マドンナ」。人類を影から救済する機関は老化により存亡の危機を迎えており…「バベルの子供たち」。刑務所に繋がった死者の街に迷い込んだ男「夢の中」。くちゃくちゃ、わさわさとおぞましさを競う怪物達に生理的な嫌悪感と恐怖が募る。「バベルの子供たち」だけ、世界の命運を握る政治家たちって実像はこんなモンさって皮肉な描き方。レアステーキばっかだと胃がもたれちゃうので、コレはコレでいい感じ。

2023/07/14

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

**血の本シリーズ⑤**閉ざされたスイミング・センター。そのプールに棲息する全裸の女たちが腕に抱いていたのは、得体の知れない粘液まみれの赤ん坊…。満々たる水底深く、異相の迷宮へと男をいざなう…『マドンナ』。他、全4篇を収録!?(紹介文・他より)――どこか寓話的な内容でありながら…毎度毎度、遠慮のないスプラッタ表現で眼前を真っ赤に染め上げる。そんな『血の本シリーズ』ですが、今回はどちらかと言うと、血飛沫控え目、でした。 ⇒続き

2013/11/25

眠る山猫屋

血の本シリーズ佳境。闇の街道にも言及される巻。お気に入りは廃墟と化した巨大なスポーツジムの奥深くに潜むマドンナと、刑務所の過去が闇の夢に繋がる最終話。マドンナは、ちょっと探検小説のようなモワッとした蒸せかえるような描写が生々しく迫ってきます。最終話『夢の中』は80年代ホラー映画のようでもあり、ミディアンのようでもあり、越えてはいけない向こう側が語られています。そういやキャンディマンは、映画も好きです。いいなぁ、ダークで。

2016/10/02

Ai

キャンディマンの原作となる『禁じられた場所』が読めて、満足。荒れた団地の不穏さがいい。相変わらず、アイデア満載だなぁ。

2023/05/29

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