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マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫)

マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫)

マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫)

作家
クライヴ バーカー
宮脇孝雄
出版社
集英社
発売日
1987-09-18
ISBN
9784087601329
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マドンナ 血の本(5) (血の本) (集英社文庫) / 感想・レビュー

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bianca

少し間があいたけど、血の本シリーズ5作目。毎度この何となくチープで、B級感が漂う装丁で、ちょっと損しているんじゃ?と思う。中身は上質ホラー。シリーズ中で一番良かった。今回はあまり血みどろでない。ダークサイドへの好奇心は厄介なもので、人に虚勢を張らせ、後戻り出来なくする。自分で選択している様で、細かい分岐点に砂糖菓子を置かれ、導かれてしまうのだ。多くの人々が共有する不思議な感情。一見明るい面の眩しさに目をくらまされ、その陰に潜む闇を見抜けず、からめとられ抜け出せない4編。ストーリーは緻密に作りこまれ文学的。

2015/04/24

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

**血の本シリーズ⑤**閉ざされたスイミング・センター。そのプールに棲息する全裸の女たちが腕に抱いていたのは、得体の知れない粘液まみれの赤ん坊…。満々たる水底深く、異相の迷宮へと男をいざなう…『マドンナ』。他、全4篇を収録!?(紹介文・他より)――どこか寓話的な内容でありながら…毎度毎度、遠慮のないスプラッタ表現で眼前を真っ赤に染め上げる。そんな『血の本シリーズ』ですが、今回はどちらかと言うと、血飛沫控え目、でした。 ⇒続き

2013/11/25

眠る山猫屋

血の本シリーズ佳境。闇の街道にも言及される巻。お気に入りは廃墟と化した巨大なスポーツジムの奥深くに潜むマドンナと、刑務所の過去が闇の夢に繋がる最終話。マドンナは、ちょっと探検小説のようなモワッとした蒸せかえるような描写が生々しく迫ってきます。最終話『夢の中』は80年代ホラー映画のようでもあり、ミディアンのようでもあり、越えてはいけない向こう側が語られています。そういやキャンディマンは、映画も好きです。いいなぁ、ダークで。

2016/10/02

ハルバル

ここにきてスプラッターよりも雰囲気による幻想的な恐怖を全面的に押し出してきて、「俺はスプラッターだけの男じゃないぜ」という作者の含み笑いと余裕を感じさせる第五巻(いや今までも幻想的な作品もあるにはあったけど比較の意味で)。女性崇拝と嫌悪に揺れる男達の性転換を書いた「マドンナ」はたぶん作者の性的指向に対する迷いやためらいも含まれているのだろう。その舞台となる廃墟といい「禁じられた場所」の荒れた団地といい、魅力的な場所はホラーには必要不可欠ですね。「夢の中」の死者の街も良かったです。

2017/06/08

はちくま

もっとぐっちゃぐっちゃの血みどろスプラッタかと思ったら、思いのほか上品でリリカルだった(当社比)。端正。これからは東の牧野修、西のクライヴ・バーカーと呼びたい。好きだ!と思ったのに、もう新刊書店では手に入らないのね・・・。「バベルの子どもたち」は確かにちょっと異色作。

2014/10/05

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