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女に

女に

女に

作家
谷川俊太郎
川村 和夫
W.I.エリオット
佐野洋子
出版社
集英社
発売日
2012-12-05
ISBN
9784087714760
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女に / 感想・レビュー

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Hideto-S@仮想書店 月舟書房

佐野洋子さんとの愛が絶頂期にあった時に描かれたと言われる愛の詩集。もともと谷川俊太郎さんにはラブレターを本にする事があったそうだが、全ての詩に佐野さんが挿絵を描いている。エロチックな絵が多く、見事にはげた男性のモデルが誰かは言うまでもないだろう。生まれる前から出会う日が来ると知っていた『未生』。少女の頃のあなたを知らなかったのは取り返しがつかない悔いだという『素足』など率直で直情的な詩。冒険をやめない指先は、おなかの平野をおへその盆地まで遠征し、森林限界を越えて火口へと突き進む(『指先』)……エロいね。

2016/05/24

ひとりの女性が、生まれてから大人へと成長し、誰かと出逢って結ばれて息子を生んでその後「私」と出逢うまでは、やや簡素に書かれているが、「私」と出逢ってから親交を深めていく様子や愛し合う光景は揶揄しながらも、すごく官能的。さらに老いを受け入れ合い死を迎え、後生へと想いを馳せる。そんな人の一生を描いた愛の詩集。谷川俊太郎が詩を、挿絵を佐野洋子が担当され、当時まだご夫婦だった頃の作品なのだが、「生まれる前からふたりは知り合っていた 死んだあともふたりは別れない」と帯に書かれてあるのが、今読むとなんとも皮肉。

2013/10/15

mukimi

谷川俊太郎の愛と性の詩集。挿絵は彼の三人目の妻、画家の佐野洋子。つまりこの一冊は完全なる詩と絵を使った愛の往復書簡だ。吸い付き離れない肌と肌、心と心。なまめかしく湿度の高い濃厚な愛の一冊。赤裸々な官能が前面に出ている訳ではない、2人の世界だから読者を想定している訳ではない。読者は自分で感覚を泳がせることが出来る。少しずつ肌寒くなってくるこの季節、とろんと甘い愛のポエムはいかがですか。

2016/09/24

ヒラP@ehon.gohon

谷川俊太郎さんと佐野洋子さんの新婚時代の、なんとも強烈な作品です。二人とも情熱的過ぎて、過去とその後があるのでしょうか。羨ましいような恥ずかしいような…。

2021/09/12

とよぽん

28年も前の詩集。3度結婚した谷川さんのエネルギー、「今」を完全燃焼する計算のない生き方が感じられた。佐野さんの装画には、夫の谷川さんへの愛がふくふくと表れている。離婚したけれど・・・。

2019/08/23

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