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かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス)

かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス)

かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス)

作家
東村アキコ
出版社
集英社
発売日
2012-07-25
ISBN
9784087824575
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「かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス)」のおすすめレビュー

東村アキコが自身の半生を綴った『かくかくしかじか』。死ぬ気で何かに向き合う“生き様”が美しい傑作コミック

『東京タラレバ娘』や『海月姫』でおなじみの漫画家・東村アキコ氏が表現者としてすごい理由のひとつに、「強さ」があると思う。これほど濃密なストーリーと高い熱量を持つ作品を、何作も描き続けられる強さの根源が、この『かくかくしかじか』(集英社)を読むと理解できる。

 本作は、著者が、美大合格を目指した高校時代から人気漫画家になるまでの半生を綴った作品。宮崎に生まれ、幼い頃から漫画家を夢見ていた高校3年生の主人公・明子は、美大で絵を学びながら漫画を描き、学生時代に作家デビューするという青写真を描いていた。そんな中、友人に誘われて美大受験に必要なデッサンを学ぶため、海沿いの古い民家で営まれる絵画教室へ。そこで出会った「先生」こと日高は、竹刀を振り回し、生徒を罵倒しながら絵を描かせるスパルタ絵画教師だった。

 日高絵画教室で猛烈に学んだ甲斐あって、明子は国立の美大の油絵科に合格。漫画も描かず遊び暮らした大学時代を経て地元で就職してからは、アシスタント講師として日高絵画教室を手伝うことに。恩師であり、相棒でもある先生との奇妙で特別な絆が育まれていくが、漫画家として本…

2023/7/7

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 マンガ家という職業には、いかにも“マンガ向き”なアツい設定がたくさんある。モノを作り上げることへの情熱、売れているマンガ家への憧れや嫉妬、いつ打ち切られるかわからない仕事上の恐怖。そんなマンガ家の世界を、実際に活躍している人気マンガ家たちが描いたら、でき上がる作品はおもしろいに決まっている。今回は、そんな傑作ぞろいの“マンガ家マンガ”の中から、バリエーションに富んだ5つの作品を紹介する。

このまとめ記事の目次 ・バクマン。 ・かくかくしかじか ・かくしごと ・Stand by me 描クえもん ・零落

■少年マンガ好きならまずは読むべし ジャンプの内幕を描く『バクマン。』

『バクマン。』(大場つぐみ:著、小畑健:イラスト/集英社)

 原作の大場つぐみと、作画の小畑健は、2003年に連載を開始した『DEATH NOTE』(集英社)以来、常に少年マンガの最前線を駆け抜ける最強コンビ。そんなふたりになぞらえるように、高校生2人が原作と作画でタッグを組み、「週刊少年ジャンプ」でアンケート1位&アニメ化を目指して奮闘するのが『バクマン。』(集英社)だ。アンケ…

2018/5/30

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かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス) / 感想・レビュー

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徒花

一気に5巻まで読了。いいんだけど、最後だけちょっと間延びしている感じがあるのがなんか残念な感じかな。やはり絵画のテクニックとマンガのうまさというのはまったく次元が違うものなのね…というのは勉強。それから、人間の向き不向き、そして夢と目標については、大学卒業した直後の自分のことをちょっと思い出したり。

2016/03/26

エンブレムT

作者のブログによると「私がどうやって漫画家になったかを描いた100パーセント実話の自伝漫画」とのこと。100パーセント実話。実話・・・そう考えると、変な汗が出てくるような作品でした(笑)・・・美大を目指していた作者の高校時代の、その清々しいまでに肥大した自意識過剰振りはイタイなんてレベルじゃないし、作者の恩師が父・ケンイチを超えるほどの濃いキャラであったという事実にも驚かされました。どこもかしこも笑えます。なのに読後は、ジンワリと胸アツ状態に・・・。いろんな意味で、東村アキコ、マジで凄いと思いました。

2013/02/28

kwts

外で読んだら、笑えて泣けて、大変でした。私も宮崎出身なので、共感すること多々あり…それにしても、東村先生のエッセイは本当におもしろい!

2012/07/24

抹茶モナカ

漫画家を目指すアキコは、町の絵画教室に通う。教室の先生は竹刀を振り回す体育会系のド直球な男だった。美大で漫画家修行をしようと受験するのだが、センター試験をダウジングで乗り切り、実技試験へ。先生との日々を綴りながら、時折、現在からの視点からのモノローグが入るのだけど、その語りが切ない雰囲気。切ない終わりへの予感というか。

2016/01/23

かずー

漫画家になるまでの自伝漫画。美大受験のため絵画教室に通うことに。そこでは竹刀を片手にした日高先生から厳しい指導を受けることに。この先生、普段は熱くて厳しい(怖い)が優しさを感じるところがあり感動した。

2020/09/06

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