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逃げ上手の若君 1 (ジャンプコミックス)

逃げ上手の若君 1 (ジャンプコミックス)

逃げ上手の若君 1 (ジャンプコミックス)

作家
松井優征
出版社
集英社
発売日
2021-07-02
ISBN
9784088827100
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逃げ上手の若君 1 (ジャンプコミックス) / 感想・レビュー

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麦ちゃんの下僕

これはもう「北条時行」が主人公という時点で勝利!高校日本史の教科書に載るレベルの“要注目人物”ではありながら、鎌倉末期~南北朝時代を描いた唯一の大河ドラマ「太平記」には直接登場していない(ナレーションのみ)という、実に大きな魅力を秘めながらも“手垢がついていない”まさに原石なんですよね!しかも史実をベースにしながらも、敵とのバトル=「鬼ごっこ」を重ねることでレベルアップしていくという“王道少年マンガ”の形を踏襲…歴史が不得手な子供たちでも楽しめる作品になっていますよ!これはシリーズ最後まで追いかけます♪︎

2021/09/24

さすらいの雑魚

週刊少年ジャンプで中先代の乱をコミカライズする時代。良き♪メジャーにしてマイナーを怖れぬ編集部の豪胆と、歴史小説界隈でも未開拓な北条時行なる人物を発見し企画を通した松井優征先生の慧眼と情熱に脱帽。敵も味方も大人は化物怪人妖怪って奇怪な南北朝世界で物語る亡国の少年王子と愉快な仲間達の大冒険活劇を貴種流離譚+復讐劇という太い芯柱が支え、キャラクターの造形とポップな絵柄にジェットコースターな展開が歴史物を王道少年漫画に仕立てあげ、乱世の残虐趣味も絶妙な塩梅でトッピングする面白さに既巻3巻を大人買いな雑魚だぞ。

2021/11/30

雪紫

松井先生が帰って来た。南北朝の歴史物でも敵武将のクリーチャーぶりとブラック時事ネタで、松井先生らしさは全開!敵としては魅力的だが、ホント気持ち悪いな貞宗は(褒め言葉)。そして書き下ろしでも面白いな頼重殿は。解説上手の若君も好きなので、コミックスにも載って嬉しい! 本当に松井先生らしい作品だよ。

2021/07/05

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

ジャンプコミックスなんか買うのは何十年振りだろう。懐かしい気持ちを通り越して新しくなった気分である。この漫画が北条時行を主人公にしたものだと知って読む事にした。わずか10歳で私の好きな足利尊氏を苦しめたのが、この時行さんである。もちろんこの漫画では足利尊氏は裏切り者の悪役なのだが、昔の「天皇に叛いた朝敵」としての悪役ではないのが新鮮である。尊氏の裏切りで滅びた鎌倉幕府最高権力者である北条得宗家の嫡男・時行は題名通り「逃げ上手」で、その姿が少年漫画らしくてアクティブ。面白い。早く続きが読みたくなる。ワクワク

2021/08/03

眠る山猫屋

南北朝時代という天皇が二人並立するタブーの時代故、教育でも文壇でも避けられてきた時代を描く事への挑戦にまず敬意を。北方謙三先生くらいしか思い浮かばないし、北方先生は叛逆の狼煙を揚げたい方なので、今作品のような陣営を転々と移しながら生き延びる戦いに徹底する(であろう)人物には興味が薄いに違いない。特にこの時代、立場を曲げざるを得ない武門の棟梁たちの苦悩、それぞれの栄華希求、信念など、戦国時代より複雑な懊悩があったはず。一巻でも語られたその一部、少年ジャンプでどこまで描き切れるか。刮目して待つ。

2021/07/02

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